エントリー

【古き研究者仲間との再会】恩師との記憶、仲間との絆 —— 表参道ヨックモックにて

【古き研究者仲間との再会】恩師との記憶、仲間との絆 —— 表参道ヨックモックにて

少し前のことになりますが、懐かしい研究者仲間たちと、表参道で再会のひとときを持ちました。
場所は「ヨックモック青山店 ブルーブリックラウンジ」。
今回はアフタヌーンティーを囲んで、亡き恩師を偲ぶ「追悼の会」となりました。

◆ 駒澤大学名誉教授・川本勝先生を偲んで
この会の発起人は、明治大学名誉教授の竹下俊郎さん(博士:社会学)です。
私たちの研究会メンバーであり、駒澤大学名誉教授を務められた川本勝先生が一昨年にお亡くなりになりました。
ご葬儀は家族葬で執り行われたため、これまで仲間でお見送りをする機会を持てずにいたのです。
川本先生といえば、『流行の社会学』や『流行の社会心理』などの著書で知られ、常に時代の空気や人々の意識の変化を鋭く捉えておられました。
また、広島県のご出身でもありました。かつて広島大学で社会学会が開催された際、研究発表のために訪れた私たちメンバー全員を、ご実家に泊めてくださったことがあります。合宿のような賑やかさと、先生の温かいお人柄。その時の光景が、昨日のことのように思い出されます。

◆ 恩師・竹内郁郎先生への感謝
集まったのは、かつて1980年代から90年代にかけて、大学の垣根を超えて活動していた「ニューメディア研究会」のメンバーです。
当時は、東京大学新聞研究所(後の社会情報研究所、現在の東京大学大学院情報学環)を拠点に、熱気ある議論が交わされていました。
私は慶應義塾大学大学院の在学中からオーバードクター時代、そして大学に職を得てからも、この研究会に参加し続けました。
当時ご指導いただいた所長や教授の先生方の中にはすでに鬼籍に入られましたが、私たちの恩師である竹内郁郎先生は、90歳を超えてなおご健在です。
竹内先生が編集された『マス・コミュニケーションの社会理論』『ニューメディアと社会生活』などは、この分野を学ぶ者にとって私たちの基本文献でした。
この日は、川本先生の思い出と共に、竹内先生からいただいた多大なるご恩についても、皆でしみじみと語り合いました。

◆ 変わらぬチームワークと、それぞれの道
この日、竹下さんと共に顔を合わせたのは、
成城大学社会イノベーション学部教授で全学自己点検・評価委員会副委員長も務める古川良治さん。
そして、当時最年少メンバーとして川本先生のご指導を特に深く受けられた、東洋大学社会学部メディアコミュニケーション学科教授の大谷奈緒子さんです。
私たちは当時、大学の垣根を超えてチームを組み、「都市型CATVと情報行動の変容に関する実証的研究」や「放送メディアの変容の社会的影響過程に関する国際比較研究」などのテーマに取り組みました。
「奈良県生駒市東生駒 Hi-OVIS(ハイオビス)」、「奈良県吉野郡下市町」、「下田有線テレビ」、「千葉ガーデンタウン」……。
現在のオンライン調査とは異なり、現地に足を運び、紙の質問紙を配って回収する地道な調査の日々、だからこそ、研究チームの「チームワーク」は何よりも重要でした。

あの日から数十年。
それぞれの大学で教員として、研究者として歩んできた道のりを報告し合いました。
ヨックモックの美味しいお菓子と温かい紅茶は、私たちの心に寄り添い、懐かしさを増幅させ、そして川本先生を失った悲しみを優しく癒してくれました。
先生方が繋いでくださったこのご縁を、これからも大切にしていきたいと思います。

ユーティリティ

記事検索Entry Search

Search
キーワード

過去ログArchives

RSS Feed