【文部科学省総合政策局の塩見みづ枝局長はじめとする事務局の皆様と「心合わせ」のラウンドテーブル~社会教育の未来の在り方を語り合う~】
- 2026/02/11
- 日記・コラム, 訪問記録, 審議会・委員会等
- 文部科学省, 中央教育審議会, 中教審, 生涯学習分科会, 社会教育, ラウンドテーブルミーテイング, 教育政策, 社会教育主事, 社会教育士
2月に入り、文部科学省の総合教育政策局長室を訪問しました。
きっかけは、お正月に塩見みづ枝総合教育政策局長と交わした、「地域コミュニティの基盤としての社会教育の在り方にに関する諮問に応える答申の取りまとめに向けて、局長はじめ事務局の皆様と「社会教育の在り方に関する特別部会」の正副部会長とで、じっくりと語り合う場(ラウンドテーブル)を持ちましょう」という約束です。
その言葉通り、早くもこの2月の初めに実現する運びとなりました。
◆ 事務局と正副部会長による「心合わせ」
この日は、中央教育審議会生涯学習分科会の副分科会長であり、社会教育の在り方に関する特別部会の副部会長も務められている萩原なつ子先生もご一緒くださいました。
あいにく、牧野篤副分科会長・副部会長はお仕事のご都合で参加できませんでした。
文部科学省からは、塩見局長をはじめ、神山弘・社会教育振興総括官、坪田知広・教育改革調整官、吉田光成・総合教育政策局政策課長、髙田行紀・同局地域学習推進課長など、政策の最前線を担う皆様にお集まりいただきました。
「ラウンドテーブルミーティング」は、一般に、参加者全員が対等な立場で意見を交換し合う場を提供するミーティング形式です。
日本語では「円卓会議」とも呼ばれますが、特定のテーマに関する詳細な討論や意見交換を行うことが目的です。
この形式では、全員が同じ目線で議論を進め、自分の意見を自由に述べることが奨励されます。
この日も、形式的な会議ではなく、物理的にも局長室に設置されている一つの丸いテーブル(ラウンドテーブル)を囲んで顔を合わせました。
まさに、ざっくばらんな対話を通して、今後の審議に向けた「心合わせ」の貴重な時間となりました。
◆ 諮問事項の3つの柱
私は現在、中央教育審議会の「生涯学習分科会長」および「社会教育の在り方に関する特別部会」の部会長を務めています。
現在この分科会・部会が取り組んでいるのは、人口減少や地域コミュニティの希薄化など、社会構造が大きく変化する中で、「ウェルビーイングの向上」や「地域活性化」に向けて、改めて「社会教育の在り方」を問う諮問に応える責務です。
具体的には、以下の3つの審議事項について検討を進めています。
(1)社会教育人材を中核とした社会教育の推進方策
(社会教育人材を中核とした目指すべき社会教育の在り方、社会教育主事・社会教育士の役割・位置付けの明確化、社会教育主事・社会教育士の養成の在り方等)
(2)社会教育活動の推進方策(地域と学校の連携・協働の更なる推進方策、公民館、図書館、博物館等における社会教育活動の推進方策、青少年教育施設等における青少年体験活動の推進方策、地域コミュニティに関する首長部局の施策や多様な主体が担う活動との連携・振興方策、共生社会の実現に向けた障害者・外国人等を含めた社会教育の推進方策等)
(3)国・地方公共団体における社会教育の推進体制等の在り方
(社会教育を総合的に推進するための国・地方公共団体の体制の在り方、社会情勢の変化を踏まえた社会教育に関する現行法令の在り方等)
すでに「審議事項1(人材)」についてはこれまでの議論を整理して、2025年3月に意見のとりまとめを公表しています。
現在は昨春以降年末いっぱいまで審議を重ねてきた「審議事項2(活動・施設等)」についての意見のとりまとめを鋭意進めている段階です。
◆ 率直な対話が拓く、共感と信頼
今回のラウンドテーブルでは、これまでの審議の積み上げを踏まえつつ、参加者一人ひとりが、「地域コミュニティの基盤としての社会教育の在り方」について特に重視している点や、日頃感じている課題意識などを率直に語り合いました。
通常の会議(分科会・部会)では、委員の皆様のご意見を最大限傾聴する機会として運営していますので、時間の制約もあり、事務局のメンバーが意見を述べる機会はなかなか持てません。
しかしながら、私はこれまで、塩見局長や神山総括官、そしてこの日は残念ながらご欠席でしたが橋爪淳・大臣官房審議官(総合教育政策局担当)には、可能な限り会議の最後にコメントをいただき、その想いを委員の皆様とご一緒に受け止めるように努めてきました。
この日は、そうした文部科学省の局長はじめ事務局の皆様からの率直な発言に対して、私も萩原先生も丁寧に受け止めて、互いの言葉に耳を傾けることで、相互に深い部分での理解と共感を広げることができました。
特に、印象に残ったキーワードは、社会教育人材ネットワーク、組織の社会教育化、首長部局と教育委員会の連携、ウェルビーイング、社会的処方、学習情報と相談などなど、分科会や部会での委員の皆様のご意見が強められるものばかりです。
この日のラウンドテーブルはわずか1時間という短い時間でしたが、参加者の役割の違いを越えて、お1人おひとりの「社会教育」に向ける熱い想いが通い合うひと時となりました。
制度や言葉の定義だけでなく、関わる「人」の心が一つになった手応えを感じています。
この信頼関係を基盤に、今後も円滑な会議運営と、実りある答申の取りまとめに向けて力を尽くしてまいります。
清原慶子 Official Website
