エントリー

「令和の日本型学校教育」を推進する地方教育行政の充実に向けた調査研究協力者会議に参加しました。

「令和の日本型学校教育」を推進する地方教育行政の充実に向けた調査研究協力者会議に参加しました。

本日、文部科学省初等中等教育局所管の「令和の日本型学校教育」を推進する地方教育行政の充実に向けた調査研究協力者会議(第1回・オンライン)が開催され、座長として議事の進行をしました。
本会議の趣旨は、令和3年1月に第10期中央教育審議会答申として提出された「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」において挙げられた、「学校運営に係る地方教育行政の在り方に係る検討事項その他当面する課題等」を踏まえ、地方教育行政の充実改善に向けた検討を行うものです。

本調査研究協力者会議のメンバー(五十音順 敬称略)は以下の9名です。

・青木栄一 東北大学教育学研究科・教育学部教授
・岩本 悠 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム代表理事、島根県 教育魅力化特命官
・梶原敏明 大分県玖珠町教育長
・清原慶子 杏林大学客員教授、ルーテル学院大学客員教授、前東京都三鷹市長 (座長)
・小﨑誠二 奈良教育大学教職大学院准教授
・戸ヶ﨑勤 埼玉県戸田市教育委員会教育長 (座長代理)
・藤迫 稔 大阪府箕面市教育委員会教育長
・村上祐介 東京大学大学院教育学研究科准教授
・吉田信解 埼玉県本庄市長、全国市長会社会文教委員長

具体的な検討事項は、

・教育委員会の機能強化・活性化のための方策
・教育委員会と首長部局との効果的な連携の在り方
・小規模自治体への対応・広域行政の推進のための方策
・学校運営支援のために教育委員会が果たすべき役割
・その他関連する事項

となっています

本日は委員の奈良教育大学教職大学院准教授の小﨑誠二さん、埼玉県戸田市教育委員会教育長 (座長代理)の戸ヶ﨑勤さんの報告を受けて意見交換をしました。

小﨑さんは最新のオンライン調査をもとに、「主に指導主事の視点からみた教育行政の課題」について、

1 組織を横断する連携に関する課題
2 学校園・教職員と教育行政との関係性の課題
3 指導主事の業務に関する課題

の3点について発表しました。

戸ヶ崎さんは、「教育委員会の機能強化・活性化に向けて〜社会に開かれた元気のある教育委員会を目指して〜」と題して、戸田市教育委員会の実践を踏まえて発表されました。

教育委員会事務局の機能強化について、教育行政のプロの採用、産官学の連携、教育シンクタンクなどの多くの先駆的な取り組みが注目されました。

お二人の発表を通して、子どもたちを中心においたよい教育を実現するためには、都道府県知事部局と都道府県教育委員会との連携、市区町村の首長部局と市区町村教育委員会との連携の重要性とともに、都道府県教育委員会と市区町村教育委員会の連携のあり方の重要性が確認されました。
また、学校教育における「指導主事」のあり方の重要性が確認されました。

私は、戸ヶ崎さんの資料の最後に書かれていた次の言葉に注目しました。
「教育委員会とは、『学校に伴走し、積極的な自走を支援し、逸走や暴走を軌道修正する』ところである」というもので、大変に含蓄のある言葉です。

初回の会議は2時間があっという間に感じられるほど、私にとって充実した考察を得られるものでした。
今後の議論が、学校現場、教育委員会の現場の現実的な課題発見に基づいて深められ、課題解決を実現する具体的で実効性のある政策や取り組みを提言できますように、座長の責務をしっかりと果たしていきたいと思います。

配布資料は以下のURLです。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/177/siryo/mext_00019.html

ユーティリティ

記事検索Entry Search

Search
キーワード

過去ログArchives

RSS Feed