新年度・新学期・新しい出発・新しい出逢い
日本の4月は、新年度・新学期を迎える月です。
私が客員教授をつとめている杏林大学では入学式が6日に施行され、7日は近くの公立小学校の入学式、8日は近くにある隣の市の公立中学校の入学式がありました。
国公立・私立の高等学校や特別支援学校の始業式、入学式も行われているようです。
そこで、正装した新入生や保護者や祖父母の皆様の晴れやかな笑顔と颯爽とした姿が、まさに新入学の4月を実感させてくれます。
今年は、学校や都内の桜の花もそれぞれ散ることなく入学を寿いでくれています。
そして、国や自治体でも、企業や団体等と同様に、4月には一定の新入職員が公務員としての働きをスタートするとともに、人事異動により、新しい部署での働きを開始しています。
私が参与を務めているこども家庭庁でも、新しく採用された職員が国家公務員としての仕事を始め、自治体や国の他の府省との交流人事の職員を含む、若干の異動がありました。
たとえば、3月末まで、私が参与を務めている【こども家庭庁成育局】の総務課長であった髙田さんは、【文部科学省総合教育政策局地域学習推進課】の課長に異動されました。
このように、人事でも、政策でも、文部科学省とこども家庭庁の連携は強固です。
地域学習推進課長は、私が委員を務めている中央教育審議会生涯学習分科会に設置されている【社会教育の在り方特別部会】の事務局を担当しています。
この特別部会は、2024年の6月に文部科学大臣からの【地域コミュニティの基盤を支える今後の社会教育の在り方と推進方策について(諮問)】を受けて、その審議を深めるために設置されたものです。
その部会を事務局として支えてきてくださった地域学習推進課の高木・前課長と山川・前課長補佐から、今年の3月末に、4月から自治体の教育行政の現場に異動されるとのご挨拶をいただきました。
そこで、後任の髙田課長、林課長とは、これから、特別部会の正副部会長、委員の皆様とご一緒に、これまでの経過を踏まえつつ、審議の深化を図りたいと思い、新年度に入ってすぐに地域学習推進課を訪ねて、お二人とお目にかかり、早速に心合わせをしました。
桜色のネクタイの髙田課長は、「これまでの審議を受け止めつつ、答申に向けてのキャッチアップをはかっていきたい」と意欲を示してくださいました。
青空色のネクタイの林課長補佐は、「私の座右の銘、森信三の【人間は出逢うべき人には必ず逢える。一瞬遅からず一瞬早からず。】という言葉が浮かびます。」と言っていただいて恐縮しました。
新年度の息吹を浴びながら、異動はチャンスと受け止めて前向きなお2人との対話は短い中にも信頼を生みました。
進入学の春、入社・入庁・異動の春、あちらこちらで【新しい他者との出逢い】【新しい自分自身との出逢い】がうまれているように思います。