【山口県での出逢い(その2)~国宝・瑠璃光寺五重塔と絶品の海の幸~】
地域連携教育推進のフォーラムに向けた意見交換のために山口県教育庁に繁吉教育長、林審議監、新居課長を訪問した後、山口県ならではの歴史と食文化に触れる機会をいただきました。
◆兄を弔う弟の想い —— 国宝「瑠璃光寺五重塔」(日本の歴史公園100選:香山公園)
教育庁訪問後、ホテルまでご案内くださったのは、地域連携教育推進課および義務教育課の主幹である原田孝之さんです。
すっかり夕方になっていましたが、少しでも山口県の雰囲気を味わってほしいとの原田さんのご厚情により、県庁のすぐ近くにある国宝「瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔」を訪問することができました。
山口市は、2024年1月にアメリカの『The New York Times』が発表した「52 Places to Go in 2024(2024年に訪問すべき世界の52カ所)」の記事において、日本から唯一選出された都市です。
その象徴ともいえる「瑠璃光寺五重塔」は、嘉吉2年(1442年)頃に建立されました。
その背景には、室町時代の守護大名・大内氏の歴史があります。
応永の乱(1399年)で命を落とした兄・大内義弘(よしひろ)の菩提を弔うため、弟の盛見(もりはる)が建立を計画したものです。
その檜皮葺(ひわだぶき)の屋根が描く優美な曲線は「大内文化」の最高傑作と称され、日本三名塔の一つとして国宝に指定されています。
「日本三名塔」の他の2塔は、法隆寺の日本最古の五重塔(奈良県)で飛鳥時代に建造された国宝と、醍醐寺五重塔(京都府)で平安時代築だと推測されていますが、鎌倉時代に修築とのことです。
瑠璃光寺五重塔は、昨年8月まで70年ぶりに「令和の大改修」を終えたばかりであり、その姿は兄弟の絆と室町時代からの歴史の重みを静かに伝えてくれました。
園内には雪舟の碑、若山牧水の「はつ夏の 山のなかなる ふる寺の 古塔のもとに 立てる旅人」の歌碑があります。
そして、国宝を入館料を求められずに、無料で鑑賞できるところも新鮮でありがたいことでした。
日中は海外からの観光客を含む来観者で賑わうそうですが、この日の夕刻の境内は静寂に包まれ、美しい建築美を心ゆくまで仰ぎ見ることができました。
まさに、心が洗われるひとときでした。
◆活気あふれる「回転寿司 たかくら」で地魚を堪能
国宝で心を満たした後は、お腹も満たすべく夕食へ。
宿泊先である新山口駅至近のビジネスホテルにチェックインした後、これも駅近くにある「回転寿司 たかくら」へ伺いました。
「回転寿司」と銘打たれていますが、実はお寿司自体は回っていません。
レーンを流れているのはガリや香辛料などで、お寿司は注文すると板前さんがその場で握り、直接、そのお皿を手渡ししてくれるスタイルです。
握りたてを味わえる、嬉しいおもてなしでした。
◆本日のおすすめは「山口の海の幸」
メニューには魅力的な品が並んでいましたが、せっかくですので山口県で獲れた地魚を中心に選びました。
タブレットに掲げられた「本日のおすすめ」には、山口の豊かな海を感じさせる名前がずらりと並んでいました。
長門産 連子鯛(レンコダイ)、長門産 いとより鯛炙り、長門産 炙り、長門産 さごしの漬け
どれも魅力的で全てはいただききれませんでしたが、新鮮な地魚の旨みを存分に楽しみました。
そして圧巻だったのが、名物の「あさり汁」です。
写真をご覧いただければ伝わるかと思いますが、お椀から溢れんばかりのアサリが入っており、その滋味深い味わいが身体に染み渡りました。
ちなみに、「獺祭」「雁木」はじめ地酒のメニューも豊富で、日本酒をお好きな方にはきっと魅力的だと思いますが、私はあいにく下戸ですので、ノンアルコールビールを選びました。
店内は、ご家族やお仲間連れがテーブル席で賑わっていましたが、単品メニューも豊富で、私のように一人の場合はカウンター席で気兼ねなく食事を楽しむことができます。
帰り際に、会計の方に美味しかった御礼を申し上げるとともに、「県内に支店はあるのですか?」と尋ねますと、「魚屋さんとして33年、お寿司屋さんとして24年ですが、お寿司はこのお店だけです」とのことでした。
こうして、瑠璃光寺では美しい「国宝」との出逢いで心身が清められ、夕食では絶品の海の幸で新幹線の長旅の疲れも癒やされました。
【おいでませ、やまぐちへ】の通りの素晴らしい出逢いと、温かいおもてなしに心から感謝いたします。
清原慶子 Official Website
