【山口県での出逢い(その3)〜平屋隆之副知事と多くの児童生徒との対話、そして熱気あふれる「ポスターセッション」〜】
- 2026/01/26
- 日記・コラム, 訪問記録
- 山口県, やまぐちPRIDE, 下関総合支援学校, インクルーシブ教育, 地域連携教育, 下松工業高等学校, 下関北高等学校, 美東中学校, 長登銅山, 養治小学校
1月24日(土)、いよいよ「令和7年度 地域連携教育再加速フォーラム」の当日を迎えました。
会場となった「YMtfg 維新セミナーパーク」は、朝から冷え込んでいましたが、大雪の予報を吹き飛ばした参加者の皆様の熱気に包まれていました。
◆ 平屋隆之副知事との対話
午前9時30分からの開会行事に先立ち、控室にて平屋隆之副知事とお目にかかる機会をいただきました。
例年、このフォーラムには村岡嗣政知事がご出席されているそうですが、今年はご都合により、1月に2期目の任期に入られたばかりの平屋副知事が、知事部局を代表して出席されました。
控室での懇談の中で、平屋副知事は「山口県の地域連携教育は、知事部局と教育委員会、そして県内各市町がしっかりと連携して推進している」と、その体制について誇りを持って語ってくださいました。
教育行政と首長部局が車の両輪となって「やまぐちPRIDE」の醸成に取り組む山口県の姿勢に、深く感銘を受けました。
◆ 伝統を継承し、未来をひらく「三作神楽」
開会行事のオープニングアクトを飾ったのは、周南市立富田中学校の生徒たちと保存会の皆様による「三作神楽(さんさくかぐら)」です。
厳かな舞と、生徒の皆さんが奏で、響き渡る笛や太鼓の音色は、地域の歴史を大切に継承しつつ、新しい未来を切り拓いていく若者たちの力強さを表現しているようで、会場全体が神聖な空気に包まれました。
続いて、平屋副知事が村岡知事の挨拶を代読されました。
その言葉の端々には、今回のフォーラムのテーマでもある「やまぐちPRIDE」——ふるさと山口の未来を創る心意気——への熱い想いが込められていました。
◆ 「やまぐちPRIDE」の実践 —— ポスターセッション(前半)
開会行事の後、午前中に行われた26の小中学校のポスターセッションのうちの4校に参加しました。
まずは前半に2つの学校の発表を拝聴しました。
● 美祢市立美東(みとう)中学校
東大寺の大仏の原料となる銅を提供した歴史を持つ「長登(ながのぼり)銅山跡」。
この地域の宝を外国の方々にも知ってもらおうと広報活動を行う「美東未来学」の取組について、熱心な説明を受けました。
● 県立下関北高等学校
難読地名でも知られる「特牛(こっとい)」地区を舞台に、空き家再生を通じた移住促進と、地域住民との共生の未来を描くプロジェクト。高校生ならではの視点と行動力に圧倒されました。
◆ 喫茶コーナー(ペンギンカフェ)で「インクルーシブ」なひととき
前半の発表を聴いた後の休憩時間には、会場の一角に設けられた喫茶コーナーへ足を運びました。
ここでは、県立下関総合支援学校の生徒さんたちが、喫茶サービスの実習として参加されていました。
生徒さんが丁寧に注文を聴き、淹れて、届けてくれた温かい紅茶は、まさに寒中の身体に染み渡り、その美味しさは格別でした。
一生懸命に取り組む生徒さんたちの姿に、ご一緒した平屋副知事や教育庁の皆様も、思わず温かな笑顔をこぼされていました。
障害のある生徒たちが地域の方々と触れ合い、役割を持って輝く姿は、まさにインクルーシブな社会の実現に向けた希望そのものであり、大変有意義なひとときでした。
◆ 「探究」と「連携」の深化 —— ポスターセッション(後半)
心身ともに温まった後、ポスターセッションの後半へ向かいました。
● 県立下松(くだまつ)工業高等学校 地元企業と連携し、「カーボンニュートラル構想」を探究する発表。産業界と学校が手を取り合い、地球規模の課題に地域から挑む姿勢に頼もしさを感じました。
● 下関市立養治(ようじ)小学校 地元の水族館「海響館(かいきょうかん)」と連携した「わくわくふるさと海峡学」。自分たちの住むまちの魅力を再発見し、誇りを持って発信する小学生の姿が輝いていました。
◆ 多様な手法、説得力あるプレゼンテーション
今回のポスターセッションで特に印象的だったのは、発表手法の多様さです。
ある学校はパワーポイントを駆使して論理的に、ある学校は手作りの紙芝居で情緒豊かに、そしてある学校は模造紙いっぱいのポスターで力強く。
それぞれの手法は異なりますが、共通していたのは、児童生徒のプレゼンテーションが、単なる調べ学習にとどまらず、自ら現地に足を運び、調査研究し、実際の活動として実践した裏付けに基づいていることです。
だからこそ、その言葉には強い説得力がありました。
「やまぐちPRIDE」という理念が、学校と地域の連携・協働によって着実に形になりつつあることを肌で感じ、胸が熱くなりました。
素晴らしい実践の数々に触れ、私自身の講演への意欲も最高潮に高まりました。この後の講演については、また改めてご報告いたします。
清原慶子 Official Website
