エントリー

舞台『千と千尋の神隠し』を鑑賞しました。

舞台『千と千尋の神隠し』を鑑賞しました。

3月1日、スタジオジブリのご招待で、日比谷の帝国劇場で上演の、東宝創立90周年記念作品、宮﨑駿監督原作『[舞台]千と千尋の神隠し』を鑑賞しました。

20220302-2.jpg 20220302-3.jpg 20220302-4.jpg

開演前に、演出を担当したイギリス人の演出家ジョン・ケアードさんは、「思いがけず長引くコロナ禍で、海外からこの舞台に協力してくれた多くのスタッフも、リモート参加を駆使して迎えた開演です。緊張しています。」と挨拶しました。
本当に、厳しいコロナ禍で、出演者もスタッフも感染予防対策と健康管理、頻繁なPCR検査を継続しての準備期間であったと拝察します。

観客のほとんどがアニメーション映画『千と千尋の神隠し』を鑑賞した記憶を持っているわけですから、それを舞台でどのように表現するのかについて、注目する中、ダブルキャストで上白石萌音さんと千尋役を演じる橋本環奈さんがこの日の千尋でした。

主人公の千尋が迷い込んだ八百万の神が訪れる「油屋」での経験について、湯婆婆の夏木マリさん、釜爺役の田口トモロウさん、カオナシ役の菅原小春さんはじめ、出演者の皆様の、身体のしなやかさ、声の張り、白い龍のハクを飛ばしたりする黒子役の出演者の身のこなしは、舞台と観客が、同じ時間、同じ場所を共有している演劇 だからこその一体感を醸し出します。

頭の中の記憶に鮮やかに残っているアニメーション映画『千と千尋の神隠し』ですが、舞台を鑑賞している間に、千尋は橋本環奈さんの姿として成り立つようになっています。

アニメーション映画はアニメーション映画、舞台は舞台として、『千と千尋の神隠し』の物語が心に刻まれています。

先行き不透明なコロナ禍、世界で途絶えることのない戦争・紛争、そんな時だからこそ、演劇、映画をはじめとする芸術文化が、乾いた心、不安な心、疲れた心に浸透し、癒しを与えてくれるように思います。
湯婆婆のセリフの1つである「人はあったことは忘れないものさ、ただ思い出せないだけ」は印象的です。
物語の詳細については忘れることがあったとしても、アニメーション映画だけでなく、舞台でも出会った『千と千尋の神隠し』のことを忘れることはありません。

舞台の撮影は禁止されていましたので写真でお伝えできませんが、多くの皆様に生の舞台を鑑賞していただくことを願っています。

ユーティリティ

記事検索Entry Search

Search
キーワード

過去ログArchives

RSS Feed