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元芦屋市長の北村春江さんがご逝去されました。

元芦屋市長の北村春江さんがご逝去されました。

日本で、女性として初めて市長に就任した元芦屋市長の北村春江さんが逝去されました。
心からお悔やみ申し上げます。

私は1995年1月の東日本大震災震災の発災を受けて、兵庫県の復興計画づくりの委員を務めたご縁から、復興をしっかり継続的に応援しようと設立された「阪神淡路大震災復興10年委員会」の委員に就任しました。
その会議で、地元の芦屋市長であった北村さんと初めてお目にかかりました。
北村さんは自らも自宅を失うなど被災された被災地の市長としての責任感を持って、国や兵庫県、被災市町村との対話を重ねられ、被災地の復興事業に真剣に、熱心に取り組まれました。
そのお姿が目に焼き付いています。

その後、2003年4月に私が三鷹市長選挙に初めて取り組み、おかげさまで当選した際には、
「20世紀に市長になった私はまもなく退任しますが、21世紀に市長になったあなたは、これから元気に頑張ってくださいね」と優しくお声をかけてくださいました。
北村さんは弁護士でいらしたこともあり、私が司法制度改革推進本部の裁判員制度・刑事検討会及び公的弁護検討会の委員を務めていたことをご存じで、「裁判員制度が円滑にスタートするといいですね」とも話しかけてくださいました。

現在でも女性市長の人数は決して多くはないですが、北村さんに続いて、多くの女性の市長が活躍しています。
女性だから、男性だからではなく、選挙で信託を受けた一人ひとりの市長が、その個性で活躍できることが有意義であるわけですが、それまではいなかった女性市長としての最初の扉を開けてくださった北村さんのご功績は、くっきりと歴史に刻まれています。

市長の先輩としての凛とした姿勢と共に、おやさしさに溢れた北村さんのお人柄を心に刻み、謹んで哀悼の意を表します。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202203/0015131406.shtml

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