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行政学者の西尾勝先生の訃報が届きました。

行政学者の西尾勝先生の訃報が届きました。

この度、私が評議員を務めている後藤安田記念東京都市研究所から、東京大学名誉教授で、かねて本研究所の理事長をおつとめでいらした地方分権改革にご活躍された行政学者の西尾勝先生の訃報が届きました。
心から哀悼の意を表します。

私は、西尾先生とは長きにわたるご縁をいただいてきました。
まずは、研究者として自治体学会、政治学会等でご一緒に活動させていただいただきました。

私が2003年に三鷹市長に就任した際には、東京大学を退官されて三鷹市内の国際基督教大学の教授をされており、「自治基本条例」を策定するための検討を行う「三鷹市まちづくり研究所」の自治基本条例に関する分科会の座長をしていただいていました。
2003年の秋にその分科会の報告書の提出を受けて、私は本格的な条例策定の準備に入りました。
そして、慎重な検討を行い、三鷹市議会特別委員会での丁寧なご審議をいただき、2006年4月に施行されましたが、その施行に向けた記念フォーラムで講演をしていただきました。
また、自治基本条例施行10年を記念して「憲法を記念する三鷹市民のつどい」でも「国の立法権と地方自治」と題してご講演をいただきました。
その後先生は、住民基本台帳ネットワークやマイナンバー制度を担当する地方公共団体情報システム機構(J-lis)の初代理事長に就任されました。
すると、まずは現場の市役所を訪問したいと、いの一番に三鷹市の現場を訪問していただきました。
そして、職員を市役所の現場に派遣する最初の自治体に三鷹市を選んでいただき、継続していただきました。
私は現在、その機構の代表者会議の委員を務めていますのも、ご縁が継続していると思います。

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そして、2020年12月に、後藤・安田記念東京都市研究所主催第50回『都市問題』公開講座 『「分権」から「自治」へ 〜分権改革から20年〜』で、パネリストとしてご一緒させていただきました。
コロナ禍の前でしたので、公開講座の前に、お食事をご一緒して進行の打ち合わせをさせていただきましたことは、ありがたい想い出です。
しかも、その公開講座はブックレットとなっていますので、西尾先生とご一緒した大切な記念となりました。

西尾先生がご逝去されたとのことで、今はとても、悲しい、寂しい気持ちでいっぱいです。
在りし日の先生のユーモアあふれるお人柄を偲び、心から哀悼の意を表します。

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