全国市長会の歴代事務総長及び総務省の元自治行政局長と対話しました
コロナ禍でしばらく途絶えていた、不思議なご縁の4名による食事会が、5年ぶりに開かれました。
その4名とは、芳山達郎さん、荒木慶司さん、望月達史さんという元自治省・総務省官僚の3名と私の4名です。
芳山さんは元全国市長会事務総長で、自治省最後の、そして総務省になってからの初代【自治行政局長】を務められた方です。
退官後、【財団法人地方自治情報センター(Local Authorities Systems Development Center、略称:LASDEC】の理事長を務められていました。
その時には、『月刊LASDEC』に、芳山さん、東京工業大学の大山永昭教授と私とによる「新春座談会 2006年 新たなIT戦略と電子自治体の取り組み」と題する座談会が、2006年新年号に掲載されました。
この組織は、2002年8月から【住民基本台帳ネットワークシステム】の運営を開始しています。
そして、2014年(平成26年)4月1日から、地方公共団体情報システム機構(Japan Agency for Local Authority Information Systems、略称:J-LIS)に改組され、さらに2021年9月1日からは、地方公共団体情報システム機構法に基づく国及び地方公共団体が共同して運営する法人に改組されています。
そして、私は2020年4月からその代表者会議の委員を務めています。
芳山さんは、その後、全国市長会事務総長に就任され、三鷹市長であった私は、全国市長会の一員として、大変にお世話になりました。
荒木さんは、2008年8月に総務省大臣官房長から消防庁長官に就任され、退官後には、芳山さんを支える全国市長会事務次長を経て事務総長をお務めでした。
私は、市長退任迄の3年間は、全国市長会のこども子育て施策担当副会長を務めていましたので、荒木さんとは、国への要請行動や理事・評議員会議、特別委員会の取組みなど、多くの機会でご一緒しました。
望月達史さんとは、当時の自治省から郵政省に出向され【テレトピア推進室長】を務められていた際、地域情報化を専門として郵政省の委員を務めていた私は出会いました。
その後、熊本県環境部長・総務部長をされていた時も、ご縁は続きました。
総務省に戻られて市町村課長(現在の住民制度課長)として、住民基本台帳を所管されていた際、私は三鷹市長として当時の総務大臣に「住民基本台帳法の【原則公開」を【原則非公開】にしてほしい」と要請した時に、その改正を検討する研究会を所管され、幸いにも住民基本台帳法を【原則非公開】に改正することを担当していただいた深いご縁があります。
その後、愛知県副知事などを務められた後、2012年自治行政局長に就任され、J-LISの副理事長も務められました。
今年の夏までは、全国町村議会議長会の事務総長をお務めでした。
2015年4月、私が3期12年で三鷹市長を退任する決意をした際、この3名が、私のために「お疲れ様会」を開いていただいたのです。それが4名の会の始まりです。
結果として、突然の状況の変化で、この「お疲れ様会」の翌日に、急きょ4期目に挑戦することになりました。
そして、2019年4月、市長を4期で退任することになった際には、この3名の方々が翌月に「お疲れ様会」を開いてくださいました。
その後、それぞれの皆様と別々にお目にかかる機会はありましたが、コロナ禍で4名での会食の機会は遠のいていました。
そして、このたび、望月さんが幹事役をつとめてくださり、お久しぶりに会食の機会を得て、それぞれの体験を踏まえた【地方自治】の話題で花が咲きました。
自治省・総務省で地方自治・地方分権の取組みを国家公務員として進められてきた3名の元官僚は、ちょうど5年ずつ年次は離れていて、合計で10年の年齢差がありますが、深い絆で結ばれています。
その3名の方々と、それぞれにご縁をいただいている私を含めていただいて、こうしてつながれている不思議な4名のご縁に感謝しつつ、この日は美味しい中華料理をいただきました。



