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東京消防庁を訪問し、三鷹消防署にゆかりのある門倉人事部長、高橋人事課長と対話しました

東京消防庁を訪問し、三鷹消防署にゆかりのある門倉人事部長、高橋人事課長と対話しました

東京消防庁を訪問し、人事部長(消防司監)の門倉徹さん、人事課長(消防監)の高橋公也さんと面談しました。

門倉さんと初めてお目にかかったのは、私が三鷹市長に就任した2年目の2016年の10月に三鷹消防署の警防課長に就任された時でした。
門倉さんにとっては初めての課長職への昇進でしたが、「警防課長」というのは、消防署の業務の中で、特に火災、自然災害や交通事故などの災害時に、消防隊や救助隊の活動指導や訓練、研究・調査などの取組を統括する役職です。
そこで、もちろん、火災等の災害時における消防団と署隊との連携、訓練時の指導・連携についても担当されています。
門倉さんは大学院で化学を専攻されていたこともあり、当時、三鷹消防署には初めて「特別化学中隊」が設置されることになったので、化学を専門とする門倉さんが警防課長に就任されたのではないかと拝察しています。

さて、私は三鷹市長就任直後のその頃、総務省消防庁【消防団と事業所の協力体制に関する調査検討会(座長:大森彌東京大学名誉教授)】の委員を務めていました。
座長の大森彌先生は、行政学がご専門で、私は先生と共編して『ネットワーク型社会の構築(21世紀の地方自治戦略12)』を刊行したり、国や自治体の審議会・委員会をご一緒したことがありました。
また、当時の三鷹消防署の海藤署長は直前に、東京消防庁の消防団課長をされていたこと、総務省消防庁事務局には東京消防庁から出向していて後に消防総監になられた村上さんがいらしたことなど、ご縁が幾重にも重なって、新人市長の私が委員に選出されたのだと推測していますが、光栄なことです。
この研究会では、前年度の【地域防災体制の充実強化に向けた消防団員確保のための調査検討会(座長は同じく大森彌先生)】 の提言を受けて、特に事業所の協力体制について検討しました。
そして、2018年3月には『消防団活動への一層の理解・協力を得るために-「消防団と事業所の協力体制に関する調査検討会」報告書- 』と題する報告書をまとめました。

さいわいにも、私が提案した内容が「消防団と事業所がパートナーとなるための仕組み」として採択されました。
それは、事業所の関係者の理解と協力が得られるように、消防団への協力が社会貢献及び社会責任の一つと捉え地域防災活動に協力することができる仕組みとして「消防団協力事業所制度」を構築することが必要という内容です。
そして、その後、「消防団防災協力事業所制度」が具体化され、私は、市長在任中に当時の三鷹消防署長に同行していただき、消防団長とともに、消防団員を排出していただいている市内事業所を訪問して、【消防団協力事業所】の表示の贈呈式を行ったことも感慨深いことです。

門倉さんは、その後本庁のお仕事をされたり、ある時は港区の麻布消防署長をされていました。
新聞の人事異動の記事で、そのことを知った市長当時の私は、たまたま用事があり麻布署の前を通りかかった時に、突然訪問をしたことがあります。
不意の訪問に驚かれたと思いますが、三鷹署が最初の課長職の就任であったご縁もあり、当時の門倉署長は歓待してくださいました。

さて、髙橋人事課長は、2024年3月まで三鷹消防署長をされていました。
門倉さんと同じように、化学がご専門です。
そうしたご縁があり、2024年の【三鷹市消防団出初式】には、当時、東京消防庁救急部長をされていた門倉さんが消防総監代理として、ご臨席いただき、祝辞を述べていただきました。
そして、今年の【三鷹市消防団出初式】には、消防総監代理として高橋人事課長がご臨席くださいました。
2024年3月までの三鷹消防署長であった髙橋さんは、4月から着任された持丸敏明三鷹署長に三鷹市消防団との良好な関係についても引き継がれたわけですが、今年は、消防総監代理としご臨席いただくこととなり、本当に、三鷹市との深いご縁を感じます。

このように、東京消防庁の門倉人事部長も、髙橋人事課長も、三鷹市、三鷹消防署、三鷹市消防団と深くて大切なご縁をお持ちです。
そこで、私は、今回、東京消防庁を訪問して、このお2人に、前市長として深く感謝を申し上げるとともに、引き続き、三鷹市の安全安心のために、ご尽力いただくことをお願いしました。
私は三鷹市長在任中は、歴代三鷹消防署長、歴代三鷹市消防団長と一緒に、歴代消防総監を訪問し、対話の時を持ってきました。
また、毎年1月6日に開催される【東京消防庁出初式】には、その日が市役所の御用始めの日でない限りは、消防を東京消防庁に委託している東京都の市長の1人として、毎年のように参加してきました。
そこで、私には今も東京消防庁を訪問することに心理的な遠慮がないことも大きい理由ですが、前市長として、(一財)日本防火防災協会理事としての私の訪問を、本当に心から歓迎してくださった門倉人事部長、高橋人事課長の寛大さに感謝します。
そして、お二人との対話から、お二人が都民の生命・財産を守るためにご尽力されている強い使命感に感銘を受けました。

今年が災害のない平穏な年となりますように心から願います。

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