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【文化の日・秋季茶会でも感じた多世代交流とこどものチカラ】

【文化の日・秋季茶会でも感じた多世代交流とこどものチカラ】

今年も文化の日に、三鷹市市民文化祭、三鷹市茶道連盟主管の【秋季茶会】に招待され、友人と一緒に参加しました。

【晴れの特異日】の1つとされる11月3日は、少し風が強く吹いていましたが、今年も晴天です。
三鷹市長経験者としては、【三鷹市市制施行日】ですので、気持ちを立て直し、心の姿勢を整える日でもあります。
そこで、みたか井心亭で開催される【秋季茶会】は、自分自身の心と向き合う時間として、市長在任中から大切にしてきました。

今年は、まず、南座敷で【表千家】の大野宗照さんが席主の席に伺いました。
ご正客は、大野さんが親しくされている小平市の茶道連盟の方でした。
掛け軸には【開門落葉多】と書かれており、色づいたブルーベリーの葉と白菊が生けられています。
大野さんが、「今日使用した抹茶は、京田辺市の製造から販売まで一貫している宇治茶の奥西緑芳園のものです」とおっしゃっいました。
私は、今年の4月に当時の京田辺市の市議会議長さんが主宰された「第90回近畿市議会議長会研修会」で「『こどもまんなか社会』の推進のために地方議会に期待されること」と題して講演させていただいた際、京田辺市の皆様から、市の名産は抹茶・煎茶であることを教えていただいていたことから、とてもうれしく思いました。

次に、広間の立礼の席に参加しました。
席主は裏千家の阿部宗節さんで、三鷹市茶道連盟の前会長です。
「清原さん、よく来てくださいました」と歓迎してくださいました。
ご正客は、武蔵野市茶道連盟の森山勝美さんがおつとめになられました。
三鷹市とお隣の武蔵野市の茶道連盟は、それぞれのお茶会などの事業で交流を深めていて、今年の東京都主催の2日間の【東京大茶会】でも、同じ建物で、三鷹市と武蔵野市は1日ずつ担当されたそうです。

掛け軸には【謝茶】と書かれており、阿部さんは、「この年齢になると、時々病気をしたり、気持ちが弱ることもありますが、茶道をしていることから、何度も心も体も救われた気がします。そこで、茶道に感謝の気持ちを込めて【謝茶】の文字を選びました」と話されました。
さらに、「この頃は、自然の変化で季節のお花を探すのが難しくなり、椿もまだつぼみが硬くて、暖房を強くしたりしたのですが、結局つぼみの堅いまま生けました。もみじも、十分に色ついたものを探すのが難しく、萩焼の花瓶の方が生きています」と話されました。
そこで、私がいただいたお茶碗には、もみじがじゅうぶんに色ついて秋を満喫させてくれました。
こうしたところに、お心遣いが表れています。

私のお隣の席は、中学1年生の高橋千尋さんと参加されたお母様でした。
「清原さんが市長当時は、運動会などでご挨拶を聴きました。」とお声をかけてくださいました。
千尋さんと、東京大茶会に参加されて、この日は秋季茶会に参加されたそうです。
南座敷の席でもご一緒でしたが、30分ほどのお茶席で正座をしっかりされていました。
今日、2席、ご一緒に参加して、益々茶道に興味がわいた様子で、阿部さんにいろいろと質問をされていました。
長きにわたり茶道に親しみ、茶道教室を通じて茶道を広めてこられた阿部さんと、中学1年生の千尋さんとお母様との出逢いには、まさに、茶道を通じた多世代交流が実現しています。
加えて、お茶席に、1人の中学生がいることで、席全体で、掛け軸、お花、香炉、茶筅、お茶碗、生けられたお花のことなど、席主の皆様と参加者の間でのお茶を通じた話題が、いつもよりも深まり、広がったように感じました。

茶道を通じて、多世代交流とこどものチカラを改めて感じた秋季茶会でした。

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