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【山口県のでの出逢い(その4):地域連携教育再加速フォーラムでの講演~多世代交流と共創による地域の未来~】

【山口県のでの出逢い(その4):地域連携教育再加速フォーラムでの講演~多世代交流と共創による地域の未来~】

1月24日、私は山口市にある維新セミナーパークへと足を運びました。
そこで目にし、体感したのは、山口県が誇る「地域連携教育」がさらなる高みへと加速する、圧倒的な熱量でした 。
会場となったセミナーパークには県内全域や他県から集まった参加者で埋め尽くされ、その数はなんと約1,000人ということです。
「やまぐちPRIDE」を合言葉に、小・中・高校生、教員、教育関係者、そして地域住民が文字通り一堂に会する光景は、まさに圧巻の一言です 。

◆地域の先生となる子供たちと、多世代による【対等な対話】
フォーラム冒頭の午前中には、ポスターセッションが開催され、19の実施校の子供たちが「地域の先生」となって、自らのプロジェクトを大人たちに語ってくれました 。
昼食は、山口県の教育委員の皆様とご一緒しました。5名の教育委員のうち、3名が女性です。
そして、印象的だったのは、昼食後の「地域の中で、私たちができること」をテーマに行われた「熟議」です。
5,6名で構成される各グループには、小学生、中学生、高校生が大人たちと対等に肩を並べて座っていました。小さな小学生の意見に大人が「なるほど」と感銘を受ける、瑞々しい感性が大人の思考を解きほぐしていくその光景こそ、山口県が目指す「共創」の1つの姿であると感じました 。

◆【核心】マイクが繋いだ「こども基本法」
講演会場のでは、講堂の収容人数が数百人でしたので、別室には私の講演の映像と音声がオンラインで送られました。
私は、少しでも参加型の講演会にしたいと考えて、講堂では壇上から客席の皆さんのもとへ歩み寄り、一人ひとりにマイクを向けました。
たとえば、参加者の皆様とご一緒に、『こども基本法』第3条が掲げる理念を音読したのです 。
参加者の皆様に印象的な言葉を伺いますと、「全てのこどもについて」と明記されていること、「家庭や子育てに夢を持ち、子育てに伴う喜びを実感できる社会環境の整備・・・・」などが挙げられました。
マイクが繋いだ声が響き渡るたび、言葉が「知識」から「心への刻印」へと変わっていくのを肌で感じました。
音読を通じて、私たちは「こどもまんなか」という言葉の真意を、魂で分かち合いました 。

◆講演の構成:共に考えた未来へのステップ
本オーラムに込められた想いは、
第1に、【やまぐちPRIDE】の合言葉のもと、こども・若者が、主体的に地域課題の解決に向けた取組に参画し、大人たちに自分の思いや考えを伝え、ふるさと山口の未来に向けた提案をすることによって、社会参画や地域貢献の意識の高まりをはかることにあります。
第2に、【やまぐちPRIDE】の合言葉のもと、おとなが、学校・自治体・企業・関係団体が、こども・若者の意見を傾聴し、活動を共に行うことであり、県と市町と、それぞれの学校・家庭・地域・関係機関等が緊密に連携する
ことにより、現在の、未来の、山口の創り手の多様化を図ることであると受け止めました。
そこで、今回の講演では、以下の6つの柱に沿って皆さまにお話しさせていただきました 。
1.なぜ今、「こども・若者の参画」に注目するのか?
2.目指すべき「ウェルビーイング」について
3.こども基本法の理念
4.こどもの居場所の重要性
5.【やまぐちPRIDE】の醸成に関わる山口県の強みを確認し生かす
6.【やまぐちPRIDE】再加速のカギを考える
私が参加者の皆様に、確認していただきたかったのは、山口県の底力です。
当たり前の日常にある「全国屈指」の強みです。
それは、何よりもその「地域教育力」の高さにあります 。
たとえば、コミュニティ・スクールの導入率は全国平均を大きく上回り、小学校・中学校・高校までほぼ100%です。
また、全19市町に県からの派遣社会教育主事が配置されるなど 、学校教育と社会教育が「地域連携教育」として見事に融合しています 。
「協働」のプラットフォームとして、学校運営協議会は、教職員や保護者、地域の多様な住民を惹きつける「マグネット」として機能しています。
学校が地域に開かれるだけでなく、社会もまた学校に開かれていく、この「双方向性」こそが、山口県が長年培ってきた実績です 。
そこで、【やまぐちPRIDE】再加速のカギの1つは、こども・若者を「パートナー」へということです。
こども・若者を支援の「対象」ではなく、共に未来を創る「パートナー」として捉え直すことです 。
まちは最高の教材であり、ステージです。
地域の課題は若者にとって自分たちの力を試す最高のステージです。
高校の発表でも、地元企業との技術開発や観光資源の広報など 、若者に「役割」と「出番」があるとき 、彼らは「助けてもらう側」から「地域づくりの主体」へと変容することを示していました 。
多世代交流が生む「共創」のドラマとして、大人の「経験」と若者の「革新」を掛け合わせ、年齢を超えて誰もが先生であり生徒である社会では、世代を超えた「ありがとう」の循環が生まれると言えます 。
特に、県外へ旅立つ若者へ贈る「錨(いかり)」が重要と提案しました。
一度県外へ「越境」し 、他地域の視点から山口を見つめ直すことで生まれる「鏡効果」は、郷土の価値を再認識させます。
離れていても郷土を誇りに思う「やまぐちPRIDE」という錨があれば、若者たちはいつでもこの地に「還流」し、新たな力を注いでくれるはずです 。

◆結びに代えて:三つのキーワード
山口県の素晴らしい実績をさらなる飛躍へ繋げるために、私は三つのキーワードを提案しました。
知る (Knowledge):地域の歴史や産業を深く学ぶ 。
愛する (Affection):人との触れ合いを通じて、地域を好きになる 。
創る (Creation):地域の課題解決に自ら関わり、未来を創る 。
「創る」経験こそが最強の「誇り」を生みます。
山口県の皆さまのあくなき挑戦に、心からの敬意とエールを送ります。

今回の講演をお引き受けし、フォーラムに一日参加させていただくことを通して、山口県のみならず、全国各地域で、こども・若者が、「夢と希望」を抱くとともに、主体的に社会活動に参画する未来を、皆様とご一緒に創っていきたいとの思いを強くしました。

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