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2021年桜桃忌、禅林寺にて。

2021年桜桃忌、禅林寺にて。

6月19日は作家太宰治の誕生日であり、そのご遺体が見つかった日であることから、一般には 「桜桃忌」と呼ばれる日です。
梅雨の時期にふさわしい雨が降る午前10時ごろ、三鷹市下連雀にある禅林寺に今年も墓参に出かけると、その時間は例年より墓参者は少なくて、お墓の前で太宰治を愛読しているという若い女性が黒い傘をさしながら文庫本を読んでいました。
その姿に、時代を超えて愛されている太宰治の存在感を感じました。

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6月19日、生誕の地の青森県五所川原市(旧・金木町)では、生誕90周年となる1999(平成11)年に「生誕地には生誕を祝う祭の方がふさわしい」というご遺族様からのご要望もあったことから、それ以降は「太宰治生誕祭」に名称を改め、毎年6月19日に太宰治文学碑のある金木芦野公園にて式典が開催されています。
太宰治生誕百年の節目の2009(平成21)年には、芦野公園に太宰治の銅像が建立され、当時三鷹市長であった私は、太宰治の長女である津島園子さんも参加されていた芦野公園で開催の生誕祭に参加しました。
この銅像は三鷹市の自宅付近を散歩している昭和19(1944)年当時の太宰治の写真をもとに、文化勲章受章者の彫刻家・中村晋也さんが制作されたもので、高さは約2メートルです。
その日、銅像の前で記念写真を撮りました。
コロナ禍の今年は開催されているでしょうか?

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長女の園子さんは昨年4月に逝去され、一周忌を過ぎましたが、太宰治のお墓のお隣の津島家のお墓で眠られています。
太宰治のご遺族として生前の三鷹市の太宰治顕彰事業へのご高配とご厚誼に深く感謝して、心からご冥福をお祈りいたします。

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