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沖縄復帰50周年記念式典について

沖縄復帰50周年記念式典について

5月15日14時から、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、岸田文雄内閣総理大臣、細田博之衆議院議長、山東昭子参議院議長、大谷直人最高裁判所長官という立法・行政・司法の三権の長、ラーム・エマニュエル米国駐日特命全権大使、平井伸治全国知事会会長・鳥取県知事、沖縄県民代表らが参加して国と沖縄県の共催で、「沖縄復帰50周年記念式典」が沖縄会場と東京会場をオンラインで結んで挙行されました。
私はNHKの中継放送を視聴することで参加しました。

1968年、私が都立富士高校2年生の時、秋の文化祭で発表するはずだった弁論部の友人の声が急にでなくなり、私は弁論部に属していたわけではないのですが、友人からぜひ代役をと頼まれて、急遽、講堂で短い弁論をすることになりました。
その時話したテーマは、その時まで友人たちと学習していた「沖縄の課題と本土復帰」についてでした。

まことに未熟な17歳の私でしたが、友人たちに支えられて「先の大戦で最後の戦場となった沖縄の過去と今を知らなくてはいけない、沖縄は日本である」と話したことを記憶しています。
大学に進学して1972年5月15日に沖縄が復帰した時の感動は大変に大きなものでした。

沖縄が復帰した後、学生時代に友人たちと初めて沖縄を訪問した時も、その後大学教員となって各種学会や研究会等で沖縄に出張した時も、三鷹市長として那覇市で挙行された「全国都市問題会議」に参加した時も、軍民あわせて18万人を超える人々の生命が失われた沖縄本島南部の「沖縄戦終焉の地」糸満市にある平和祈念公園を訪問してきました。

そして、公園内の沖縄戦の写真や遺品などを展示した平和祈念資料館、沖縄戦で亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ「平和の礎」、「平和祈念像」、そして摩文仁の丘にある国立沖縄戦没者墓苑や都道府県、団体の慰霊塔などを訪ねて慰霊の気持ちを捧げてきました。

また、三鷹市長在任中の2016年11月には、市民の皆様と協働で企画する「憲法講座」で琉球新報論説委員長を経て、沖縄国際大学大学院教授をされている前泊博盛先生に「沖縄から見た日本の憲法と民主主義」というテーマで、憲法に明記された生存権、財産権、人権などを例に、沖縄から見た日本の憲法と民主主義について講演をしていただき、市民の皆様とご一緒に、沖縄の経験からの学びを深めました。

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今年、沖縄復帰50周年の節目を迎えて、沖縄の皆様の歴史的苦難を厳粛に受け止め、今なお沖縄の人々が直面する「こどもの貧困」をはじめとする困難や多様な課題の解決に向けた国の政策が推進され、沖縄の人々の暮らしの安寧と幸福が確保されますことを心から願います。

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