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杏林大学「高齢社会における地域活性化コーディネーター養成プログラム」の公開講座を受講しました。

杏林大学「高齢社会における地域活性化コーディネーター養成プログラム」の公開講座を受講しました。

5月14日午後に開催された「杏林大学 2022年度高齢社会における地域活性化コーディネーター養成プログラム」の公開講座「伝統をつなぎ新しい風を起こす」を受講しました。
コーディネーターは立教大学観光研究所特任研究員・杏林大学特任講師で、元川越市の副市長をされていた井上晶子先生です。

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前半の講師はNPO法人川越蔵の会の理事・事務局長の秋山修志さんで、「蔵のまち 川越のまちづくり〜住民のはたらき〜」について話してくださいました。

川越市は明治26(1893)年に大火を経験し、全戸数の三分の一を消失したそうです。
その時、蔵づくりの建物が火災に耐えて残ったことから、その後蔵づくりの建物を建設して復興したそうです。
けれども、その後、20世紀に入って遠くに駅ができて、中心市街地の一番街商店街は、「通るのは風と犬ばかり」と言われるほどに廃れてしまったそうです。
そこで、1980年代以降、川越蔵の会が発足し、住民主導で行政と連携して、川越町並み委員会などの取り組みにより、商業活性化と町並み景観保全の取り組みを推進して来たそうです。
そして、今では年間約750万人が来訪する程の魅力あるまちづくりを推進して来た経過を説明していただき、大いに学びました。

秋山さんは、まちづくりには、バカもの(リーダー・企画力と求心力)、わかもの(行動力、推進力)、よそもの(知識・ノウハウ)の参画と活躍が必要であり、川越市では特によそものの活躍が重要だったと振り返ります。

後半の講師は川越氷川神社の宮司である山田禎久さんで、「『伝統』と『新しさ』について」と題して話されました。
お寺は主として先祖代々をつなぐ「タテの糸」であるとしたら、神社は祭りなどを通じて地域の交流の場を作る「ヨコの糸」で、日本の地域社会においては両者が相まって地域をつなぐ機能を果たしているのではないかと話します。
山田宮司は伊勢神宮の式年遷宮の事例を紹介して、日本の国柄とは伝統を継承し尊重しつつも、そこに常に新しい何かを加えて調和していくことで、長さと新しさを共に実現しているのではないかと語ります。
そして、2005年に氷川神社のお祭りが重要無形文化財に選ばれたことが、川越市への社会的な注目度を上げる契機となっただけでなく、最近では、多くの企業の支社や営業所が集結する川越市であることから、氷川神社が新入社員の研修を引き受け、社員が川越市の歴史やまちづくりについての理解を深め、地域への愛着を増すような事業を実施しているとのことです。
今年度も市内30社の新入社員が参加するとのことです。
1500年続く神社の長男として生まれ、大学2年生の時にお父様が急逝したことから、想定より早く宮司になった経験や、その立場でできるまちづくりへの貢献に関する山田宮司のお話は、大変に貴重でした。

その後、井上先生の進行で質疑応答が行われました。
社会人の受講生からは、蔵のまちとコンクリートの建物の共存についてや、祭における伝統と新しい取り組みとの調和についてなど、多くの質問や意見が寄せられました。

私は市民活動におけるこどもや若者の参画について質問しましたが、秋山さんからは現在、川越市では若い世代のまちづくり活動への参画は増えているが、今後は高齢化も進むことから、川越市出身で今は別の地域に住んでいる人にも目配りをしたり、若い世代の転入の契機を増やしたいと語りました。

本公開講座は、蔵のまち川越市の住民主導のまちづくりの取り組みを多角的に知ることができる、大変に有意義な講座でした。

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