【認定NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえ】の【新体制説明会および法人交流会】
私は、2023年度から【全国こども食堂支援センターむすびえ(以下むすびえ)】の顧問を務めています。
2024年度の松重豊さん出演のACジャパンの支援キャンペーンの『こども食堂は、あなた食堂。』や、7月1日よりテレビ・ラジオ・新聞・雑誌等の全国の各メディアで放送・掲載が開始されている【2025年度ACジャパン支援キャンペーン】に採択された仲間由紀恵さん出演の『仲間』などで、多くの皆様にもその活動が知られるようになっていると思います。
仲間さんによる【食べたらみんな仲間!】のACジャパンのメッセージでも伝わっていますように、
【こどもからお年寄りまでいろんな人が訪れるこども食堂では、
一緒にご飯を食べたりおしゃべりしたり。
ここには、あったかいごはんから生まれる、
あったかいつながりがあります。
食べたらみんな仲間!】なのです。
こども食堂は、こどもが一人でも行ける無料または低額の食堂であり、食事提供だけでなく、孤食の解消や地域交流の場としても機能しています。
地域住民やボランティアが運営し、子どもから高齢者まで集う多世代交流が実現している地域の居場所と言えます。
7月2日の夕方、むすびえの【新体制説明会および法人交流会】に顧問として参加しました。
この日、むすびを支えている法人の皆様に、6月16日(月)開催の正会員総会および理事会において、役員体制の変更に関して決議され、体制を変更したことが報告されました。
大きな体制の変化は、これまで8年間、むすびえの創設者として理事長を務められてきた社会活動家の湯浅誠さんから、これまで理事をされていた三島理恵さんに交代しました。
湯浅さんは今後も、【公共政策アドバイザー】として、こども食堂と行政との接点面を中心に、こども食堂・こどもの居場所・地域の居場所に関わっていくとのことです。
三島理事長は、寄付文化の醸成を目的として2009年に設立された【日本ファンドレイジング協会(JFRA)】の創立メンバーです。
企業、NPO、行政、国際機関などが協働する寄付キャンペーン【寄付月間-Giving December-】の立ち上げ等に参画し、【困った時に助けてくれる人がいると思える社会の実現】に向けて活動をする中で、こども食堂との出会いがあり、むすびえの立ち上げに参画し、理事をされてきました。そして、理事に、遠藤典子さん、新田信行さん、番野智行さん、金洋浩さんが就任されたことが紹介されました。
新体制が報告されたのち、三島理事長のコーディネーターで、2018年11月の創設時理事であった【カタログハウス】編集部の釜池雄高さん、(公財)浦上食品食文化振興財団の大豆生田清志常務理事、NPO法人ささえる絆ネットワーク北陸こども食堂部門かなざわっ子nikoniko倶楽部の喜成清恵代表、湯浅誠さんによる、【これまでのこども食堂に関わる思い出の写真】をもとにしたエピソードの報告がありました。
その後、飲み物と軽食による交流のひとときが始まりました。
私は開会の挨拶をさせていただきました。
乾杯のご発声は、【日本ケロッグ合同会社代表職務執行者社長】の井上ゆかりさんです。
多くの法人参加者の皆様と交流する中でお目にかかったお1人は【サントリーホールディングス株式会社】CSR本部長の一木典子さんです。
一木さんは、「私は三鷹市民です。清原さんが市長当時、病児保育や延長保育を始めてくださったおかげさまで、私は仕事と育児を両立することができました。こどもはすでに20代です。」と語りかけてくださいました。
しかも、私は保育園から保護者がおむつを家に持ち帰って処分する在り方をやめて、保育園で処分する方式に変更しましたが、それを提案してくださった保護者のお1人が一木さんだったということもわかりました。
「そうしたこども子育てに寄り添う取組みをしてくれた清原さんが、むすびえやこども家庭庁の取組みに参画していることを応援します」と言っていただいて幸いでした。
交流会の最後に、私から湯浅さんに謝辞を述べる役割をいただいたので、法人の皆様に、私が【むすびえ次期理事長に求められる資質等検討委員会】の委員長を務め、その提案を踏まえて三島理事長が選考されたので、きわめて公正な手続きで理事長が選出されたことを報告しました。
この委員会は、2024年5月から6月まで4回開催し、副委員長は当時の理事の渋谷雅人さん務めていただき支えていただきました。
構成メンバーは①むすびえの有力なパートナーであるこども食堂及びこども食堂の創立や地域ネットワーク形成を担ってきた当事者の委員 2 名、②むすびえの理事・スタッフとして、実際のむすびえの運営に参画している当事者の委員 2 名、③むすびえの事業に参画し、こども食堂や地域ネットワーク団体の伴走支援者としての支援や、むすびえ・こども食堂基金の事業への支援等を通して、こども食堂やむすびえ職員とのコミュ二ケーションの経験を持つ外部の専門家の委員 2 名です。
私は③の立場で参画しました。
6 名の委員はこれまで湯浅理事長及びむすびえの構成員と一定の関係を持ってきているとともに、今後むすびえの運営の責任を担う理事長に対するイメージについて、多元的な視点から検討することが可能となったと認識しています。
そして、こうした経緯を紹介した後に、新理事長の三島さんと私とで創設者・実践者である湯浅前理事長に敬意と感謝をこめて花束を贈呈しました。
むすびえの調査によると、全国のこども食堂の箇所数は2016年に319カ所であったところ、2025年度確定値は10,867箇所です。
普及を支援する段階から、持続可能で安全なこども食堂の実現のために、【認定NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえ】の今後の活動が期待されます。
私は、引き続き、むすびえの取組みに関わっていきたいと思います。



