エントリー

東京都庁の子供政策連携室を訪問しました。

東京都庁の子供政策連携室を訪問しました。

先日、内閣官房こども家庭庁等設置法案準備室の竹中大剛企画官とご一緒に、東京都庁を訪問し、4月に創設された「子供政策連携室」の山下聡室長、同室の小松義昌企画課長と面談しました。

同室は東京都政策企画室の中に局相当として設置されました。
東京都では「未来の東京」戦略version up 2022 及び「東京都こども基本条例(2021年3月制定)」の「チルドレンファースト・こどもの目線からの政策展開」の理念に基づいて設置された、都知事を本部長とする「子供政策総合推進本部」が設置されています。
そのもとで、複雑化・複合化した重要課題に対して、組織横断で取り組むために設置された「子供政策連携チーム」のチームリーダーの役割は山下子供政策連携室長が果たします。

子供政策連携室のミッションは、全てのこどもたちが、誕生してから、幼児期、学童期、青年期のステージを通じてその可能性を社会全体で大切に育んでいくために、庁内横断に横串をさし、庁内各局の機動的な取組を推進し、新たな課題に取り組むことです。
子供連携室の機能は

①こども基本条例を所管し、子供政策全般の総合的な「企画立案機能」
②幅広い行政分野に関わる子供政策を全庁的に推進する「総合調整機能」
③民間等と連携し、従来の枠組みに捉われない「先進的なプロジェクト推進」

ということです。

山下室長は、こどもや子育て家庭が直面する複雑化・複合化した課題に対して、分野横断的視点から企画・調整機能を発揮していきたいと語ります。
今年度は、たとえば、ヤングケアラーについて、自身に自覚がなく、周囲も気づきにくい面があり、早期発見を図ると共に、当事者のニーズに即した利用しやすい相談や支援のあり方について検討することにしているそうです。

訪問した子供政策連携室の職場はフリーアクセスの様式で、職員の机と椅子が特定されているような一般的な都庁のオフィスとはだいぶん雰囲気が違います。
また、部署の名称が積み木で表示されていたり、親子連れやこどもたちが来訪した時に座れるような木の株の形の椅子が置かれています。

オフィスのレイアウトや雰囲気にもチルドレンファースト、こどもたちの視点の尊重が反映されているように感じました。

さらに、昨年11月には企業・NPO・大学・学校等幅広い主体が連携して、チルドレンファーストの社会を創出しようとする「こどもスマイルムーブメント」が開始されています。
都庁内の連携だけでなく、行政と他の機関の連携も図られつつあります。
「こどもまんなか」を理念とする国のこども家庭庁と同様の機能を担って、一足先にスタートした東京都子供政策連携室の取組に注目したいと思います。

ユーティリティ

記事検索Entry Search

Search
キーワード

過去ログArchives

RSS Feed