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被爆77年を迎えて。

被爆77年を迎えて。

8月6日、被爆77年を迎えました。
1945年のこの日、午前8時15分、世界で最初の原子爆弾が広島に投下され、多くの命が失われました。
亡くなられた方々に心から哀悼の意を表し、恒久平和を願います。

私はこの日、幼い頃広島で被爆され、三鷹市原爆被害者の会(三友会)代表を務められ、先ごろまで東京都の被爆者と家族の為の事業を行なっている「東友会 」の会長を務められていた大岩幸平さんと電話で長時間お話ししました。
今年は広島の平和記念式典に久しぶりに参加する予定だったとのことですが、新型コロナ感染者数が増加傾向にあることからやむを得ず三鷹市に残られたそうです。

大岩さんは今年の5月に90歳になられました。
同じく被爆者の奥様は来年の2月に90歳になられるそうです。

私は、三鷹市長在任中、三友会の皆様や遺族会の皆様と折々に対話してきました。
そうした対話を踏まえて、三鷹市のホームページに「みたかデジタル平和資料館」を開設し、多くの市民の皆様のご協力をいただいて、戦争体験談、被爆体験談の動画などを掲載しています。
大岩さんは、このデジタル平和資料館の取り組みを理解し賛同してくださり、私が三鷹市長在任中に体験談の収録に協力していただいています。
加えて、先頃、主として小学校高学年に伝えることをイメージして語られた「広島での被爆体験」と「戦時下のくらし」についての動画が追加されています。

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大岩さんは、コロナ禍にあって、お隣の武蔵野市や西東京市の小学生に広島での被爆体験を語る機会はあるものの、地元の三鷹市の小学生に語る機会がなくなったことを残念に思われています。
そこで、今回追加して収録したデジタル平和資料館の動画を通して、「三鷹市のみならず、全国の小学生以上の皆さまに自身の体験談が伝わることを今まで以上に願っています」と語ります。

広島での被爆から77年の原爆の日を、90歳で迎えられた大岩さんとの電話での対話を通して、私はなによりも大岩さんご夫妻のご長寿を心から祝福したいと思います。
そして、その辛い体験を同世代に、次世代に伝えるために「語り部」の取り組みを継続して来られたご貢献に心から敬意を表し、感謝致します。

今なお核兵器の使用に脅かされる国際情勢の中にあって、核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向けて、皆様と共に尽くしていきたいと思います。

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