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東京大学名誉教授で行政学の西尾勝先生を偲ぶ会に参列しました

東京大学名誉教授で行政学の西尾勝先生を偲ぶ会に参列しました

先日、行政学の権威である東京大学名誉教授の西尾勝先生を偲ぶ会に参列しました。
西尾先生は昨年3月22日に逝去されましたがコロナ禍で偲ぶ会の開催は今年となりました。
会場に着いて、まず、西尾先生の遺影に心を込めて献花しました。

偲ぶ会は、西尾先生が教員を務められた東京大学・国際基督教大学及び、理事長を務められた公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所や地方公共団体情報システム機構(J-lis)等の関係団体の代表が発起人となって実行委員会を組織して開催されました。
私は現在、偲ぶ会実行委員会のうち後藤・安田記念東京都市研究所の評議員及びJ-lisの代表者会議委員を務めています。
そして、私は大学教員時代に研究者として所属していた自治体学会などを通じて西尾先生にはご指導いただいてきました。
また、三鷹市長在任中は、自治基本条例について検討する三鷹市まちづくり研究所の座長をしていただき、提言を取りまとめていただくとともに、自治基本条例に関する講演をしていただいたり、市民と市が共催する「憲法を記念する市民のつどい」で講演をしていただくなど、大変にお世話になりました。
さらに、J-lisの初代理事長に就任された直後には、自治体の現場を知ることが大事ということで、三鷹市役所を訪問され、市民課の窓口業務を視察されるとともに、職員や市長と懇談してくださいました。

偲ぶ会の開会の挨拶をされた元東京大学総長の佐々木毅名誉教授は、西尾先生の地方分権をはじめとする幅広い社会貢献を支える緻密な研究姿勢とともに、厳しい中にも優しい教育姿勢と包容力のあるお人柄について紹介されました。
追悼の辞を述べられたのは、行政学者として同時代に活躍されてこられた京都大学名誉教授の村松岐夫さん、地方分権委員会でご一緒された元総務省消防庁長官・富山県知事の石井隆一さん、三多摩・埼玉自治体職員自主研修会の岩手県立大学名誉教授の天野巡一さん、教え子を代表して東京大学名誉教授の森田朗さんです。
4名の方々は、それぞれのお立場で、西尾先生が、行政学の学問としての構築を図るときにも、地方分権委員会のメンバーとして改革の取り組み進める際にも、現場の自治体との対話を最優先にして、その実情を尊重した真摯な姿勢を貫かれたことを紹介されました。
また、教え子や自治体職員との教育・研修、調査を通じた学びの中であらわれた教育者としての厳しさの中の優しさや包容力のある奥深い人間性についても語られました。

偲ぶ会の最後に、ご遺族を代表してご長男がご挨拶されました。
昨年は時節柄家族葬にせざるを得なかったけれども、今日の会を父も喜んでいると思うとおっしゃったお言葉を聞いて、胸がいっぱいになりました。
そして、生前、西尾先生が、「皆様から推挙されてきたことを、ありがたく受け止めて働かせていただいているうちにこのような人生になりました。」と語っていらっしゃるとのことを伺い、本当に先生は謙虚な方だと痛感しました。
当日配布された偲ぶ会実行委員会が発行された『西尾 勝 著作目録』の最後の項目は、以下の通りです。
令和3(2021)年:「地方分権改革とは何であったのか(基調講演)」後藤・安田記念東京都市研究所『「分権」から「自治」へ:地方分権改革から20年』(「都市問題」公開講座ブックレット37)
実は、この公開講座には西尾先生と神野直彦先生の基調講演に基づき、元京都府知事の山田啓二さんとご一緒に、私もパネリストとして参加しました。
この時、西尾先生と過ごした公開講座では、お昼ご飯をご一緒しながらの、和やかな打ち合わせの機会をいただきました。
偲ぶ会では、その日の会話を思い出しながら、在りし日の先生のお人柄を懐かしく偲びつつ、心に残る大切な時を過ごしました。

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