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【雑誌『都市問題』創刊100周年記念号への寄稿】

【雑誌『都市問題』創刊100周年記念号への寄稿】

2025年5月に、公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所(理事長・小早川光郎氏)が発行する月刊誌の『都市問題』が創刊100周年記念号を発行しました。
『都市問題は、この法人の前身である【財団法人東京市政調査会】の会長であった後藤新平子爵が、大正14年5月に創刊したものです。
後藤新平子爵は、内務大臣、外務大臣を務めたとともに、東京市第7代市長でした。

後藤新平子爵は『都市問題』発刊について、次のように語っています。
「(前略)現代の都市は、文明の総勘定場であるとともに、人口の堆積場である。(中略)あまりに急激なる時勢の変化は、都市整備いまだ整わざるに、都市に人口を集中せしめた。(中略)いかなる社会も、いかなる国家も、その中枢が腐食されて、なお健全なるものはありえない。この意味において、都市問題は、社会問題中の社会問題であり、国家問題中の国家問題である。(略)東京市政調査会は、現代都市に内在するこの社会欠陥を率直に認識する。」と。

こうして発刊された『都市問題』誌の100周年記念号の冒頭には「創刊100周年に寄せて」という特集が組まれて、池上岳彦・立教大学特別専任教授、金井利之・東京大学大学院教授をはじめ23名の執筆者が寄稿しています。
私も光栄にも寄稿の依頼を受けて、『研究者であるとともに、市長としての私を支えてくれた『都市問題』」と題して執筆しました。
タイトル通り、政治社会学を基礎に、地域コミュニティの視点から、メディア、教育、市民参加などの諸課題について研究する大学研究者として、また、市民の皆様、市議会の皆様とともに三鷹市という都市自治体の市長として、それぞれの役割を果たす上で、『都市問題』誌の特集論文や記事を大いに参考にしてきました。

また、2020年12月12日開催の後藤・安田記念東京都市研究所 主催第50回を記念した『都市問題』公開講座『「分権」から「自治」へ 〜分権改革から20年〜』にはパネリストとして参加することができました。
基調講演は、本財団の理事長を務められていた東京大学名誉教授の西尾勝先生と日本社会事業大学学長の神野直彦先生です。
私はパネルディスカッションに、基調講演のお二人と、前京都府知事で元全国知事会会長の山田啓二さんとご一緒にパネリストとして参加したのです。司会は、西南学院大学法学部教授の勢一智子さんでした。
現代社会において都市自治体の課題は多様化し、それぞれの解決の必要性は高まっています。
今後も、『都市問題』誌が、都市問題の解決に向けて貢献することを期待しています。

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