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【こども家庭庁の初代官房長の小宮義之さんの退官と吉川洋・東京大学名誉教授との出会い】

【こども家庭庁の初代官房長の小宮義之さんの退官と吉川洋・東京大学名誉教授との出会い】

【こども家庭庁】は2023年4月1日に開設されました。
その設立前に内閣官房に設置されていた組織は【こども家庭庁設置法案等準備室】であり、2022年6月に国会で法律が制定されてからは、その名称が【こども家庭庁設立準備室】となりました。
私は、その準備室の政策参与に任命されていました。
その【こども家庭庁設立準備室長】に就任されたのが、【こども家庭庁】設立後は長官を務められている渡辺由美子長官(直前は厚生労働省大臣官房長)です。
そして、財務省から準備室次長に就任されたのが小宮義之さんで、【こども家庭庁】設立後は【官房長】に就任されました。

そして、小宮さんは昨年7月に官房長のバトンを中村英正・現官房長に渡されて、【財務省財務総合研究所長及び財務省会計センター所長】に異動されました。
その小宮さんが7月1日付で退官されると伺い、こども家庭庁でお世話になった御礼のご挨拶に財務総合研究所長室を訪問しました。
こども家庭庁設立の準備段階から設立直後に、特に、こども政策の最前線は自治体であるとの認識に基づき、私は前市長として、全国市長会の元副会長(こども子育て施策担当)として、特に【国と地方の連携】について官房長である小宮さんとご一緒に働かせていただきました。
その布石をもとに、現時点も中村官房長、長官官房地方連携室の皆様とご一緒に、【国と地方の連携】の推進に力を入れていることを報告して対話しました。

そして、大変の光栄なことに、ちょうど【財務総合研究所】の名誉所長である吉川洋・東京大学名誉教授がご在室ということでお目にかかることができました。
私は、三鷹市長在任中の2008年に当時の福田康夫総理大臣が内閣官房に設置された【社会保障国民会議】の第二分科会【サービス保障(医療・介護・福祉)分科会】の委員を務めていました。
実はその国民会議の会長は吉川洋先生でした。
また、私は総務省統計委員会の委員を三鷹市長在任中から現在まで務めていますが、吉川先生は私が統計委員会の委員に就任する前に成立した、統計委員会の設置を含む新しい統計制度の成立に貢献されています。

2007年5月16 日、新統計法案が参議院で可決され成立し、それまでの日本の統計制度は1947年に施行された統計法を60年後に変革して、新たな制度が施行されたのです。
この改革については、「基本方針 2004」を踏まえて 開催された経済社会統計整備推進委員会 (2004年11月〜2005年6月) と、統計制度改革検討委員会 (2005年9月~2006年6月)の活動を中心に進められてきたのですが、両方の委員長を務められたのが東京大学大学院経済学研究科教授であった吉川先生だったのです。
この統計制度の見直しは統計法の 抜本的改正と統計委員会の設置へと結実したわけですが、公的統計を「行政のための統計」から「社会の情報基盤としての統計」への転換を日指したと言われています。

こうして、小宮さんの退官にあたって伺った財務省財務総合研究所の所長室で、小宮さんだけでなく、かねてご縁のある吉川先生とお目にかかれたことは、私にとって、本当に幸いな出会いです。
このように、1つの出会いが、もう1つの出会いや再会をもたらすこと、過去の出会いが現在の出会いにつながること、それを折々に感じることができる私は、本当に幸いと思います。
*写真の右が吉川洋先生、左が小宮義之所長

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