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【株式会社横須賀リサーチパーク(YRP)】を訪ねました

【株式会社横須賀リサーチパーク(YRP)】を訪ねました

6月2日に開催された【令和7年度電波の日・情報通信月間記念中央式典】で、【株式会社横須賀リサーチパーク(YRP)】の鈴木茂樹社長とお目にかかりました。
鈴木さんは、郵政省・総務省に勤務されていましたので、私が大学教員時代に【郵政省電気通信審議会】委員を務めたり、三鷹市長時代に【総務省情報通信審議会】委員等を務めた際に総務省情報通信国際戦略局長をはじめ情報通信部局の担当者としてご縁がありました、
また、私が三鷹市長在任中に、自治体の首長を代表して【内閣官房郵政民営化委員会】委員を務めていた際には、総務省情報流通行政局郵政行政部長や2015年からは【内閣官房内閣審議官兼内閣官房郵政民営化推進室郵政民営化統括官】を務められていたので、郵政民営化という重要なお仕事をご一緒しました。
私が委員を務めたのは3期9年ですが、郵政民営化について国民視点での検証を行ったり、利用者視点での貯金限度額の上昇などを決定しました。
そんな鈴木さんと再会したことから、私が三鷹市長に就任前の東京工科大学メディ学部の教員としてその取組みに注目していた【横須賀リサーチパーク(略称:YRP)】を再訪することにしました。

京浜急行【YRP野比】駅からバスで約7分【光の丘5番】で降りて、まもなく見えるのが【YRPセンター1番館】です。
私がYRPに注目したのは、当時の横須賀市の沢田秀男市長が、1996年に【よこすか情報フロンティアプラン】を策定されるとともに、全国市長会に情報都市づくりを進める市長の会にゲストとして呼ばれ、横須賀市は1993年4月1日に情報通信関係の第三セクターを創設されたことを伺い、自治体のユニークな取組みとして関心を持ったのです。、
そして、【横須賀リサーチパーク】は、横須賀市南部の郊外に1997年10月に開設されています。

この日、1階のオフィスを訪問して、会社の概要を伺いました。
横須賀リサーチパークの全体面積は約58.8ヘクタール(東京ドー約13個分)ということで、開設当初は、電波・情報通信技術を中心としたICT技術の研究開発拠点として発展し、国公立の研究機関をはじめ、国内外の企業や研究機関、及び大学の研究室が多数進出しています。
2025年4月現在で71社・機関が活動しているとのことです。
独立棟として、日本電信電話株式会社横須賀研究開発センタ、株式会社NTTドコモドコモ R&Dセンタ、矢崎総業株式会社技術研究所などがあります。

そして、鈴木さんが社長を務める【株式会社横須賀リサーチパーク(株式会社YRP)】は、横須賀リサーチパークの中核的な事業主体として設立された【第3セクター】です。
資本金の99,950,000円の内訳は、公共セクター(横須賀市・日本政策投資銀行・神奈川県)で42%、民間セクター(京浜急行電鉄など52 企業・団体)で 58%です。
代表取締役専務は横須賀市役所の上之段功さんで、実は私が三鷹市長在任中に三鷹市役所を訪問してくださった情報通信政策担当者でした。
ここにも、素敵な再会が待っていました。
そして、常務取締役は㈱日本政策投資銀行から、非常勤取締役は横須賀市・京浜急行電鉄㈱・ ㈱日本政策投資銀行・東日本電信電話㈱・湘南信用金庫・かながわ信用金庫・ ㈱横浜銀行・日本電気㈱・ ㈱日立製作所・富士通㈱、監査役は京急サービスとスルガ銀行㈱から輩出されています。
現在の株式会社YRPの業務は【YRPセンター1番館】を運営・管理し、オフィス・会議室の賃貸事業、人材育成研修事業、ロケサービス事業等を行うとともに、YRP全体の振興、活性化を促す役割を担っています。

【YRPセンター1番館】には、(一社)サイバー安全保障人材基盤協会、(一社)サイバーリサーチコンソーシアム、国立研究開発法人情報通信研究機構、(一社)YRP研究開発推進協会、横須賀市産学官交流センター、(一社)YRP国際連携研究所、楽天モバイル株式会社の他に、京都大学・慶應義塾大学・湘南工科大学・信州大学・東京大学・東北大学・東洋大学・名古屋大学・麗澤大学の研究室が入居しています。
そして、この日は時間が十分になかったので、ゆっくり見学できませんでしたが、【YRPセンター1番館】の1階には、海軍の必要性から日本の【無線通信】技術の開発拠点は横須賀にあったということで、それを伝える【無線歴史展示室】があります。
鈴木さんは4年前に社長に就任してから、社員の皆様と一丸となってガバナンス・コンプライアンスの向上につとめながら、ポスト・コロナの取組みに注力され、2025年3月末の第32期は黒字だったそうです。
第三セクターであるからこそ、決して行政に甘えずに、健全な経営に努めていきたいと力強く語りました。
引き続き、横須賀リサーチパークの現在と今後に注目したいと思います。

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