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防災月間9月に【防火防災】への想いを確かなものに

防災月間9月に【防火防災】への想いを確かなものに

今から22年前の1923年9月1日に南関東を中心に発生した【関東大震災】が発生しました。
また、9月1日は、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあります。
特に、昭和34(1959)年9月26日の「伊勢湾台風」が戦後最大の風水害をもたらしました。
こうしたことを背景に、1960年に9月1日は【防災の日】とされました。
したがって、9月は、国も自治体も、地震のみならず、風水害等に対する心構えや具体的な準備を呼びかけています。

そんな9月、私は、市民にとって防火防災の強力なパートナーである東京消防庁三鷹消防署を訪問して、持丸敏昭・署長、塚狹雅朗・副署長、深作友明・警防課長と対話しました。
私が2003年4月末に三鷹市長に初めて就任した翌月の5月に、【水防訓練】があり、当時の竹内政行消防団長に敬礼の作法から、訓練に向けた打ち合わせを丁寧に行なって頂き、当時の消防署長にお支えいただき、三者の連携で、新米市長がどうにか責務を果たすことができました。

そして、市長3年目の2005年9月4日、総合防災訓練を実施した日の夕刻、予報以上の時間105ミリの大雨が降りました。
公用車は返していたので、直ちに自分で車を運転して市役所に登庁して出動した職員と共に、本部長として対応しました。
それでも、残念ながら、家屋の床上床下浸水や1件の崖崩れの被害が発生しました。
この日は、隣接の杉並区中野区でも多くの被害も発生して「平成17年集中豪雨」と呼ばれています。
この時、私はホットラインを結んでいた当時の三鷹警察署長、三鷹消防署長、三鷹市消防団長と連携し、市役所防災課の職員と一丸となって対策に当たりました。
この経験を踏まえて、下水道のシミュレーションに基づく耐震化・管の拡充・雨水浸透施設の拡充・止水板設置補助創設などを進めました。

また、その後、水害対策の経験市長として、国土交通省気象審議会の専門委員を務めることになり、自ら突然の気象の変化に困惑した経験から、気象予報を【多摩東部】というような広さではなく、【三鷹市】をはじめとする市域、あるいは三鷹市の東部・西部・南部・北部など、狭い範囲で発表して、住民や自治体が防災対策を適切に迅速にできるようにしていただきたいと要望しました。
このことは、まもなく反映され、予報の範囲が狭域になるとともに、最近は【線状降水帯】についても早めに予報が出されることになっていることは本当によかったと思います。

その後、地震や風水害の多発に対応する必要性が増したことから、私は【三鷹中央防災公園】の整備への意欲を高め、地権者との交渉や国や都の補助獲得などに職員と共に奔走しましたが、どうにか整備することができたことは何よりでした。

さて、私は三鷹消防署の昨年4月に着任された持丸署長と、今年の4月に着任された深作警防課長にはこれまでお目にかかって対話していましたが、塚狹副署長には初めてお目にかかりました。
【塚狹】という名字の方には初めてお目にかかったのでお話を伺いますと、全国に20人くらいしかいらっしゃらないとのことで、ほとんど全員がご親戚だそうです。
【持丸】署長、【深作】課長のお名前も珍しいことから、しばし名前の話題が広がりました。
そして、気付いたのが、持丸署長が【としあき】さん、塚狹副署長が【まさあき】さん、【深作】課長が【ともあき】さんというように、3人とも文字は異なりますが【あき】の付くお名前だということでした。
私が「お名前に【あき】が共通して含まれているお3人がご一緒にお仕事をされていることにもご縁が表れていますね」と申しますと、皆さんは「その共通点に初めて気づきました」と思わずお顔を見合わせていらっしゃいました。

実は、この日、私が消防署を訪問したのにはもう1つの理由がありました。
9月11日の深夜、三鷹市内で火災が発生し、残念ながらお1人の尊い命が失われました。
心から哀悼の意を表しますと共に、ご遺族の悲しみに心を寄せたいと思います。
それと同時に、消火活動に携わった消防署員、消防団員の皆様の無念を思い、この残念な事案を乗り越えて、引き続きの防火防災活動へのご活躍をお願いしたいと思ったのです。
持丸署長は、今後も市民の生命・身体・財産を守るために、全署員一丸となって、消防団はじめ関係団体と連携して取り組みますと決意を語ってくださいました。
心強い限りです。

三鷹市では、このところ火災の発生も焼損面積も極めて少なく、火災で亡くなる方もいない状況がまもなく1000日になろうとしていました。持丸署長は、こうしたことは、市民の皆様の火災予防のご努力の表れであり、消防署としてはそれをしっかり支えていきたいとのことです。
私は、ボランティアをしている【地域ケアネットワーク新川中原(ケアネットしんなか)】の会議には、いつも予防課の宮本さんが、三鷹市防災課に出向されていたご経験を踏まえて、市民の皆様に住宅用火災警報器の設置・更新、電気コンセントの正しい使い方をはじめとして防火防災の啓発をしてくださっていることをお話ししました。

このように、三鷹消防署の署長を中心に署員の皆様が、三鷹市消防団と共に、災害時や緊急時のみならず、日常的に市民と接していただいていることが有意義であると考えます。
こうして、持丸署長、塚狹副署長、深作警防課長との対話を通して、私は皆様の誠実さを受け止め、今後益々の三鷹消防署の皆様のご活躍をお願いして、署長室を後にしました。

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