【一般社団法人情報システム研究所の理事長に就任された山下哲夫さんとの対話】
私は、東京工科大学メディア学部教授に就任した1999年に【一般社団法人 行政情報システム研究所(AIS)】の理事に就任しました。
そして、三鷹市長在任中を含め今まで継続して理事を務めています。
この9月末で、元総務省総務審議官で、その後中央大学教授として行政改革推進会議の委員等を務められてきた畠中誠二郎理事長が退任され、10月1日付けで、元総務省事務次官の山下哲夫さんが就任されました。
私は、AISの事務所がある東京市政会館に山下理事長を訪問して対話しました。
AISは、日本のデジタル・ガバメント(電子政府)の実現に向けた諸方策の具体化するとともに、行政情報システムの整備・運用・利用の促進に的確に貢献するために、①調査研究事業(調査研究、受託事業)、②普及啓発事業(機関誌「行政&情報システム」の発行、セミナー・シンポジウムの開催、ウェブサイトによる情報発信)③システム関係事業(政府認証基盤事業、情報通信事業)などの事業を行っています。
特別会員は総務省、会員は独立行政法人情報処理推進機構、国地方共同法人地方公共団体情報システム機構、一般社団法人日本経営協会、一般社団法人日本能率協会はじめ現在54の団体・企業です。
2021年12月に、私が委員を務めている総務省「統計委員会」を担当されている、事務次官に次ぐ総務省幹部である総務審議官の山下哲夫さんと対話しています。
私は、三鷹市長在任中の2016年に、山下さんが総務省行政管理局長に就任された時からご厚誼をいただいています。
山下さんは「行政改革」を志して、旧総理府に入府されました。
その後は、「中央省庁等改革推進本部」を皮切りに、内閣府「行政刷新会議」担当参事官、総務省「行政管理局長」、内閣官房「行政改革推進本部事務局長」、「内閣人事局人事政策統括官」を務められるなど、官僚として一貫して行政改革を推進されてこられました。
その過程で、望ましい電子政府化が求められていることから、「各府省情報化専任審議官等連絡会議」の副議長も務められています。
総務審議官在任中の2021年9月に発足した「デジタル庁」には、総務省行政管理局から数十人、総務省の他の部署からも数十人の人財が動いて、他の府省庁や民間の人財と一緒に、新たな役所の使命を果たすべく取り組んでいます。
また、山下さんは行政改革の分野だけでなく、東日本大震災直後の2011年には、「東北地方太平洋沖地震緊急災害対策本部被災者生活支援特別対策本部事務局」の参事官を皮切りに、被災者支援のお仕事をされました。
行政改革を中心に、被災者の支援のお仕事もされてこられた山下さんは、行政改革が国民のためであることを確信されています。
そのことに、市長経験者の私も大いに共感してきました。
また、事務次官をおつとめでいらした2023年6月には、事務次官室を訪問して対話しました。
行政改革を具体的に推進するためには霞ヶ関の官庁での業務改善と働き方改革も推進される必要があります。
それを支えるセキュアな情報通信基盤によるデジタル・ガバナンス(電子政府)や自治体のシステムの標準化などの推進も必要で、デジタル庁と連携しながら、国民のために、地域のために、日本の国のために、民主主義のために、国で働く職員のために、行政改革、デジタル・ガバナンス、行政のDXの取組みを含む総務省の役割があるべきと認識され、強い責任感を持ってお仕事をされていらっしゃいました。
そして、今回は、AISの理事長に就任されたことから、理事である私は再会することができました。
山下理事長は、電子政府、デジタル・ガバメントは、国民・住民という「人」のために、「人」によってつくられ、「人」によって運用され、維持され、改善されるものであることから、AISの職員はもちろんのこと、会員の団体・企業の職員も、AISの事業を連携協働して進める企業の職員も、その役割と責任をしっかりと果たしていただけるように、環境整備に尽くしたいと決意を語ってくださいました。
山下理事長が国民のための行政のデジタル化を目指して、【国民】【住民】【人財】に心を向けて取り組もうとされていることに共感し、理事として理事長をしっかりとお支えしたいと思います。
なお、AISが発信している最新の10月15日付けメールマガジンの項目は以下の通りです。
◇国内ニュース
・Japan Dashboard(経済・財政・人口と暮らしに関するダッシュボード)とデータカタログ
・デジタル庁が「2025年デジタル庁活動報告」を公開
・デジタル庁とOpenAIが連携 職員用AIプラットフォームにAIモデル追加 「ISMAP」も取得へ
・富士通とNVIDIAが「AIインフラ」を共同開発 Armベースの「MONAKA」とGPUを連携
・宮崎・新富町、タブレット投票へ 町長選と町議選、全国2例目
・粗大ごみ依頼プラットフォーム「ダストーク」が千葉市導入
・新人「議事録はAIにやらせました」何がダメなのか? 効率化の思わぬ落とし穴
◇海外ニュース
・中国、リスク格付けと保護措置のためのAIガバナンスフレームワーク2.0を発表
・2025 年政府エクスペリエンス賞の受賞者発表
・公共部門における生成AI導入状況を調査
・韓国データセンター火災、政府は公共サービス復旧になお奔走
・AI生成の虐待画像をAIで見抜け 米捜査当局がツール導入
・政府におけるAIの機会を理解するく
・メタ、AIチャットボットとのやり取りをターゲティング広告に活用へ
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