ハロウィン🎃を迎えて想う【季節感】の大切さ
私は、こども家庭庁参与として、渡辺由美子長官、藤原朋子官房長はじめ、各局の局長、各局を担当される官房審議官の皆様と対話の機会をいただき、情報共有や諸課題に関する意見交換など、貴重な機会をいただいています。
そして、長官官房の長官、官房長、審議官を訪問する際には、その秘書さんの席の壁には、季節感あふれる装飾が、心を和ませてくれます。
10月31日は【ハロウィン】の日です。
そこで、夏の終わりから秋の始まりの時期には、【ハロウィン】にちなんだカボチャの装飾などが、季節を感じさせてくれました。
ハロウィンは、アイルランドやイギリスなどヨーロッパのキリスト教・カトリックの行事を起源にしているようですが、宗派によっては関連行事をするところとしないところがあり、宗教的にはいろいろ解釈がむずかしいようです。
そして、最近の日本では、宗教的行事というよりは、 カボチャをくりぬいて作るジャック・オー・ランタンを飾ったり、こどもたちがお化けなどに仮装して、近くの家々を訪れてお菓子をもらったりするおまつりの1つになっているように思います。
我が家の近所には幼児や小学生がいる家族が比較的多いことから、数年前から10数軒の家族が協力して、【トリック・オア・トリート】と呼び掛けて訪問するこどもたちに、お菓子を提供する交流が行われてきました。
きっかけは、外国籍市民の方の呼びかけでした。
今年も、28日の日曜日に、こどもが住んでいないお宅も参加してくださって、例年よりもこどもたちの訪問を受け入れる家族が増えて、実施されました。
こうしたこどもたちの交流を実現しているご近所同士の相互理解は、ご近所のおとな同士の交流も広げ、深めています。
そこで、夏休みには、近隣の家族が集まって、こどももおとなも手持ちの花火を楽しむ夜の集いも行われました。
最近は、地球温暖化の影響もあって、暑い期間が長くなり、春と秋が短くなっているようで、【春夏秋冬】の四季の区別がつきにくくなっています。
また、核家族化や共働きが進み、伝統的な季節の行事を行う頻度が少なくなり、割く時間も短くなっているように感じます。
そこで、保育園、認定こども園、幼稚園などの幼児が学び集う場では、季節を感じる行事を行ることで、季節感を伴う生活体験の機会が多く行われています。
たとえば、1月はお正月を迎えて、昔ながらの凧揚げ、羽子板、獅子舞などにちなんだもの、2月は節分、3月はひなまつり、4月は桜やお花見、5月はこどもの日・端午の節句、7月は七夕、9月はお月見、10月はハロウィーン、12月はクリスマスなどです。
商店街や百貨店等も、こうした季節感を示すことで、購買意欲を促していますので、無駄遣いは避けて主体的な購買をするように意識しつつ、季節感がもたらす生活への意義もあると思います。
こども家庭庁は【こどもまんなか】の視点で行政を進めています。
そのこども家庭庁の、長官室と官房長室の前に示されている季節ごとの装飾を、私の心は、こどもの時の感覚を呼び戻しながら、とても素直に【季節感】として受け止めています。
そして、培われる心の柔らかさが、厳しい課題に真摯に向き合うチカラを与えてくれるように思います。
決して、時間に追われたり、流されるのではなく、時間に表れている【季節】を感じ取り、空、土、風や空気、そして人々の息吹や悩みを五感で感じ取る感性を大切にしたいと、改めて思います。
※写真はこども家庭庁渡辺長官をまんなかに、左が藤原官房長、右が清原
清原慶子 Official Website
