エントリー

【孤独のグルメを書かれた、三鷹市生まれ・三鷹市育ち・三鷹市在住のマンガ家・ミュージシャンの久住昌之さんとの再会】

【孤独のグルメを書かれた、三鷹市生まれ・三鷹市育ち・三鷹市在住のマンガ家・ミュージシャンの久住昌之さんとの再会】

三鷹市生まれ・三鷹市育ち・三鷹市在住の久住昌之さんは、最近では谷口ジローさんと組んで描いた『孤独のグルメ』がテレビドラマ化されたり、今年の1月には劇場版『孤独のグルメ』が全国東宝系映画館で上映されたりするなど、その作品は多メディアで広がっています。

久住さんには、私が三鷹市長在任中の2018年1月1日号の【広報みたか】紙の新春対談にご登場いただき、『大好きな絵本、まち、人、―際すべき“普通”なものの魅力』と題して対談をさせていただきました。
対談の場所は、三鷹市大沢の国立天文台の中にある【三鷹市星と森と絵本の家】でした。
その見出しには次のように書かれています。
「物語をつくること、絵を描くこと、音楽を作ること、食べること、さまざまな活動に自然体で取り組み、どの分野でもユニークな才能を発揮し続ける、久住昌之さん。生まれ育ち、今なおく足している三鷹の良さとは、そして多彩な創作活動の原点とはーーー開館から10年を迎える『三鷹市星と森戸絵本の家』で行われた今年の新春ダイダンでは、市長との笑いの絶えない会話の中から、久住作品の背景にある思いや創作の秘密が浮かび上がってきました。」と。
久住さんとこうした出会いをいただいた私ですが、市長退任後はお目にかかる機会がないままでした。

さて、私が三鷹市長在任中に開設した【三鷹中央防災公園・元気創造プラザ】の4階には【三鷹市生涯学習センター】があります。
三鷹市下連雀にあった【三鷹市社会教育会館】は、私が三鷹市長に就任した2003年当時から、老朽化が課題となっていました。一部改修したり設備を更新したりしましたが、むしろ建替えの必要性が生じていました。
そこで、同じく建替えの必要性があった、体育館、社会福祉協議会の拠点、拡充の必要性が生じていた防災拠点・避難場所、障がい児保育施設等を総合した新しい市民活動の拠点と【総合スポーツセンター】を市外に移転した青果市場を買収して整備しました。
株式会社多摩青果及び近隣の地主の皆様のご理解がなければ、現在の広い敷地の確保は困難でしたので、私自ら交渉させていただきましたが、今、これらの施設が大いに活用されていることを本当に幸いに思います。
そして、【社会教育会館】については、元気創造プラザの中に【生涯学習センター】として整備し、それまでの教育委員会から、市長部局が補助執行として管理することにしました。
そこで、【生涯学習審議会】や【生涯学習センター利用者懇談会】等の会議には、市長が教育長とともに出席して、委員の皆様のご審議を傾聴しました。
そして、管理運営については、市議会の議決をいただき、歴代三鷹市副市長が理事長を務める【公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団】に指定管理者として担ってもらうことにしました。

そこで、毎年開催されてきた【社会教育会館まつり】改め【生涯学習センターフェスティバル】は、【公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団】が今年度に設立30周年を迎えていることから、それを記念した特別講演会が開催されました。
そして、講師をお引き受けいただいたのが、なんと【三鷹市生まれ・三鷹市育ち・三鷹市在住のマンガ家・ミュージシャンの久住昌之さん】でした。
私は、そのことを広報紙でみつけて、ハイブリッド方式でオンラインでも聴講できる形式でしたが、ぜひ、会場で拝聴したいと申し込み開始の日に電話で申し込みましたが、なかなかつながらず、つながった時には、定員100名が埋まっていて【キャンセル待ち】をお願いしました。
そして、どうにか席をいただけることになりました。

ところが、私の孫たちが金管バンドで参加する【鷹南音楽祭】と重なってしまいましたので、講演は途中で退席とさせていただきますが、講演前に久住さんにおめにかかる機会をお願いして、それがかないました。
久住さんは笑顔で「あら、清原さん、お久しぶりですね。あの対談の時のことはよく覚えていますよ」と歓迎してくださいました。
私は、「とにかく今日の講演は、申し込み当日に申し込んだ私が、1時間後には満席ということで大評判ですよ」とお伝えしました。

すると、久住さんは、「講演のタイトルは【三鷹から歩いて食べてニッポン】としたので、冒頭はとにかく、三鷹のことをたくさん話しますよ。」とのことでした。
そのお言葉通り、ご講演の最初には、幼いころのお母さん、お祖母さん、現在でも共同して作品を発表されている弟の卓也さんを含めたご家族との写真を紹介しながら、三鷹市での遊びや体験について紹介されました。
昭和100年の今年にふさわしい貴重な昭和のこどもたちの写真でした。
小学校高学年の時に、それまでの白黒写真からカラー写真に変わったことも印象的でした。
また、美学校に行かれて赤瀬川源平さんに師事されていた当時の写真や、注目を集めた『中学生日記』の出版、コンビを組まれていた泉晴紀さんとの展覧会の来訪者のサインの中に、その後活躍された作曲家の『坂本龍一さん』の署名があることも紹介されました。とても美しい署名でした。
さらに、『小説中華そば「江ぐち」』を書かれたことでも注目された、三鷹市内の中華そば店の「江ぐち」が、最後のアルバイトであった現在の店主により中華そば「みたか」として味が継続されているエピソードなどを皮切りに、講演はテンポよく進みました。

私は、30分ほどで早退してしまいましたが、(公財)三鷹市スポーツと文化財団の室谷浩一常務理事によれば、その後、地元三鷹の名店エピソード、国内の個人飲食店の食べ歩き、そしてユニークな暖簾や看板のお話へと話題が進み、久住先生独特の視点とユーモラスなトークであっという間の90分だったそうです。
そして、会場で予約席がすぐに埋まった好評の講演会の席を確保できた受講者の皆さんは、とても満足そうだったとのことです。
それは、もちろんのことだと思います。
90分のうち、30分ほどしか拝聴できなかった私も、思わず笑い声をあげてしまうほどのユーモアあふれる語り口とユニークな話題でしたから。

さて、2018年新年号をめざして、2017年秋に久住さんと対談した際、「2003年に出版した絵本が傑作集として復刊されたばかりです」とご紹介いただいた『大根はエライ』という絵本が、2019年に第24回【日本絵本大賞】を受賞されました。
この絵本には、一見地味な大根は、秋刀魚の付け合わせとしてかかせないし、ブリ大根やおでんなど一緒に煮るものを引き立てる謙虚で重要な存在との観察が描かれています。
この絵本を読んだとき、私は大根のように生きたいと思いました。
こんな絵本をつくる久住さんの魅力を、短い再会でしたが、改めて感じました。

2018年1月1日号の【広報みたか】対談記事は以下のURLです。
https://www.city.mitaka.lg.jp/koho/2018/20180101/04-05.pdf

ユーティリティ

記事検索Entry Search

Search
キーワード

過去ログArchives

RSS Feed