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【不思議な糸に導かれて】~放送界ではなく法曹界へ:メディア学部1期生との再会、そして母校への架け橋~

【不思議な糸に導かれて】~放送界ではなく法曹界へ:メディア学部1期生との再会、そして母校への架け橋~

お正月三が日も、今日で最終日となりました。
街が少しずつ日常の気配を取り戻し始める中、私は昨年の暮れ、クリスマスの日にあった「ある再会」と「縁結び」の出来事を反芻しています。

12月25日、私が評議員を務めている学校法人片柳学園(東京工科大学・日本工学院専門学校)の評議員会議が開催されました。
その会議の始まる前の貴重なお時間をいただき、ある一人の卒業生を、千葉茂理事長と香川豊学長にご紹介する機会を持ちました。
その卒業生とは、東京工科大学メディア学部の記念すべき第1期生、土肥健太郎さんです。
実は、彼が在籍していた当時、私はメディア学部の創設時の教授であり、4年目には学部長を務めておりました。

■ こども家庭庁が繋いだ、時を超えたご縁
土肥さんとの再会は、まさに「事実は小説より奇なり」と言うべき、不思議な糸に導かれたものでした。
きっかけは、看護師であり、弁護士でもある参議院議員の友納理緒さんとのご縁です。
友納議員は現在は環境庁の大臣政務官をおつとめですが、昨秋までは内閣府大臣政務官としてこども家庭庁を担当されていました。
私はこども家庭庁参与としてご一緒する機会が多くありました。
そして、退任される直前のある時、友納さんのパートナーがなんと、私の学部長時代の教え子である土肥さんだと判明したのです。
「清原参与はメディ学部教授でしたよね。実は私のパートナーはメディア学部の第1期生なのです」と、 その時の驚きと喜びは、言葉では言い表せません。
そのご縁に導かれ、2024年10月、私はお2人が構える弁護士事務所を訪ねました。
卒業以来、数十年ぶりの再会。 かつて教室で顔を合わせていた学生が、一人の立派な法律家として目の前にいるという事実に胸が熱くなると同時に、私たちは一気に空白の時間を埋め、深い信頼関係で結ばれました。

■ 1万人から選ばれた精鋭、そして「就職氷河期」の壁
メディア学部が創設された当初、定員360名に対して約1万人が受験するという、凄まじい倍率をくぐり抜けて入学してきたのが第1期生たちでした。土肥さんは、その選ばれた精鋭の一人です。
在学中、彼の情熱はクリエイティブな世界に向けられていました。
コンテンツ制作の第一人者である金子満先生や、元NHKプロデューサーの安間総介教授に師事し、現在の学部長であられる三上浩司先生の指導も仰ぐなど、メディア学に没頭する日々で、彼が目指していたのは、情報を発信し文化を創る「放送界(ほうそうかい)」でした。
しかし、時代はいわゆる「就職氷河期」であり、どれほど優秀で、どれほど意欲があっても、希望する放送業界への扉は重く閉ざされていました。
多くの若者が夢を修正せざるを得ない、苦しい時代だったことを覚えています。

■ 「放送界」ではなく、「法曹界」への開拓
けれども、そこで折れないのが土肥さんの真骨頂であり、強みです。
彼はその逆境を嘆くのではなく、新たな目標を定めました。
一念発起してロースクールへと進み、修了直後に見事、司法試験に合格、彼が自らの力で開拓したのは「放送界」ではなく、法の正義を守る「法曹界」への道だったのです。
一文字違いの、しかし全く異なる世界への転身。
メディア学部で培った「多角的な視点」と、法曹界で磨いた「論理的思考」、この二つを併せ持つ弁護士など、そうはいません。
企業法務などの最前線で活躍する今の彼があるのは、あの逆境があったからこそだと言えるでしょう。

■ 母校への新しい貢献のカタチ
千葉理事長、香川学長との懇談は、そんな土肥さんのユニークなキャリアに話が及び、予定時間を忘れるほど和やかで熱のこもったものとなりました。
「その稀有な経験を、ぜひ在学生や教職員に伝える機会を持っていただこうか」とお二人からもそんな嬉しいご提案をいただき、彼と母校の新しい関わりの可能性が見えてきました。
卒業生が母校に貢献するカタチは様々です。 寄付や支援も大切ですが、こうして社会で培った「生きた知見」を後輩たちに還流することもまた、大学にとってかけがえのない財産です。
不思議なご縁で再会した教え子を、今の大学のリーダーたちへと繋ぐ、評議員として、そしてかつての学部長・教授として、この「縁の循環」を大切に、今年も謙虚に、アレクサ12時、アレクサアラーム消してアレクサ正午にアラーム。アレクサ電気つけてアレクサテレビつけて次世代の背中を押し続けていきたいと思います。
そんな決意と共に、私の2026年の仕事始めを迎えていきたいと思います。

※写真は左から香川学長、土肥弁護士、千葉理事長と清原

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