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第36回太宰治賞が八木詠美さんの『空芯手帳』に決まりました

第36回太宰治賞が八木詠美さんの『空芯手帳』に決まりました

筑摩書房三鷹市から、「新型コロナウイルス対策で第36回太宰治賞の贈呈式は関係者で簡略に行い、記念パーティは中止」との手紙が届きました。
太宰治賞はこの間、1999年に筑摩書房と三鷹市との共催で復活して以来、前回から選考委員をされている2004年の受賞者で芥川賞を受賞された津村記久子さんをはじめ、今村夏子さん、岩城ケイさんなど、受賞後に他の文学賞を受賞し、文学界でご活躍されている多くの作家を輩出しています。

今年の受賞作は八木詠美さんの『空芯手帳』で、はずみで「妊娠した」と嘘をついた主人公の職場や他の妊婦さんとの交流の中での経験が描かれているそうです。
ちなみに以前選考委員を務められていた作家の小川洋子さんは、「妊娠カレンダー」という作品で、芥川賞を受賞されています。

少子化、働き方改革が社会的課題となっている今、この作品のテーマは大いに注目されます。
贈呈式が簡略化され、市民や関係者が祝福する記念パーティが中止となっても、八木さんの今後のご活躍を祈ります。
そして、こうした時代だからこそ、文学のチカラを信じます。

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