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シンガポールで出会った女性たち(その1)物流業界での女性活躍の星

シンガポールで出会った女性たち(その1)物流業界での女性活躍の星

2019年6月11日から14日まで、私は委員を務めている「内閣官房郵政民営化委員会」の公務出張でシンガポールを訪問しました。
出張の報告については委員会として公式にまとめます。
ここでは、この出張で出逢った女性たちについて、皆様に紹介したいと思います。

物流業界での女性活躍の星
Toll Group グループセールス&マーケティング 日系営業統括 岩崎久美さん

シンガポールでの視察先の一つは、航空機を主体とした国際宅配便、港湾も活用した運輸、ロジスティックスサービスを扱うオーストラリアの国際輸送物流会社Toll社が、シンガポールで2017年に竣工したToll Cityという拠点と、40年以上歴史的に有意義な拠点となっているTOPSという臨海部の物流拠点でした。

Toll社は2015年5月に日本郵便株式会社によって買収され同社の子会社となった会社であり、アジア太平洋地域を中心に、50カ国1200拠点のネットワークを運営している国際的物流を担う企業です。
さて、その視察先で出会ったのが、Toll Groupのグループセールス&マーケティング部門で日系営業統括をされている岩﨑久美さんでした。

岩崎さんは、2019年の春に日系大手物流企業からToll Group に移籍され、シンガポールに駐在されています。
前職での約30年間の在職中には、国際物流を担当されオーストラリアに駐在されたこともある、男性が多い物流の世界でその名前を知られた女性の活躍を代表する方でした。

たとえば彼女は、2011年、日本の企業が国内で製造した初の商用人工衛星を、世界最大のロシアの巨大輸送機アントノフ(愛称:ルスラーン)のチャーター機に載せて、名古屋セントレア国際空港から仏領ギアナまで輸送するプロジェクトにおいて活躍されました。
当時、各国の法令調査やチャーター機の手配から始まり、運搬業務全般を担い目的地まで送り届ける担当者が、岩崎さんだったのです。

大型の人工衛星を大型の貨物機で輸送するプロジェクトを、小柄で華奢な女性が担当することで注目されましたが、繊細な電子機器であるにもかかわらず、5トンから10トンの重さの人工衛星と、打ち上げ関係物資を合計すると約50トンとの重量の物資の飛行機による輸送だったのです。
それらをクレーンで慎重に積み込む仕事は数時間に及び、その責任者として総合的なチェックをするとともに、自らその大型の貨物機に乗り込んで無事成功させたのが岩崎さんでした。

その岩崎さんを、これまでの経験を基礎にしつつ、シンガポールToll社発の、東南アジアでの物流マーケティングの仕事に駆り立てたのは、優れた日本製品を国際的に流通させたいという想いと、東南アジアの優れた製品を日本に安全に輸送したいとの想いであったと感じました。
仕事において、男性とか女性とかの区別はないと言われますが、彼女は、この30年間、男性が主導し女性活躍が少ない日本の物流の世界で、岩崎さんならではの繊細さと綿密な仕事ぶりで、国際的な信用を獲得してきました。

現在、シンガポールでは、医薬品やワイン等の保管と適切な物流を通して、信用を確保してきているということです。
日用品から人工衛星まで、私たちの安全で安心できる生活を支える基盤が物流ですから、さりげなく、なにげなく、しなやかなたたずまいの岩崎さんが発揮する、物流業界でのグループセールス&マーケティングでの女性活躍の発揮を期待したいと思います。

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