エントリー

杏林大学の大瀧純一学長と対話しました。

杏林大学の大瀧純一学長と対話しました。

私が客員教授を務めている杏林大学の大瀧純一学長と対話しました。

まずは、この夏、私が2回のワクチン接種後に「ブレークスルー感染」したことをメールで報告していましたので、無症状のままで自宅療養期間を無事に終えたことを報告しました。
医学博士でもある学長は、私にはワクチンの感染予防効果はなかったことになるが、ワクチンの重症化予防効果が働いて無症状であったことを、ワクチンの一定の効果が働いてよかったと言ってくださいました。
そして、これまでのパンデミック(世界的な大流行)を振り返ると、1918年以降のスペインインフルエンザ、1957年以降のアジアインフルエンザ、1968年以降な香港インフルエンザ、の3つが、多数の死者をもたらすなど世界に大きな影響を与えてきたところ、概ね2年過ぎると一定の収束が見られてきたことを教えてくださいました。

そこで、
「今回の新型コロナウイルスについては、今年の年末・来年の年始で約2年が過ぎようとしているので、一定の収束の兆しが見えてくればよいのですが、見通しはどうでしょうか」と伺いました。
学長は、
「ワクチン接種を希望する人に接種が行き渡るのが10月から11月と言われていることから、ワクチンが持つ感染予防効果と重症化予防効果が一定程度行き渡ることで、感染者の減少傾向は期待されます。もちろん、今回の清原さんの事例のようにブレークスルー感染もあるとともに、変異種の出現もあることから、当面は引き続きの感染予防対策を継続することが必要であり、国産のワクチンや治療薬の開発の進展のその先に、感染者の減少が見られていくのではないか」と話してくださいました。

学長はさらに、
「新型コロナウイルス感染者の治療については、杏林大学付属病院の場合は、昨春、多くの病院が受け入れなかった大規模クルーズ船の乗客の新型コロナウイルス感染者の受け入れをはじめとして、これまで感染者の増加に伴い、病床を拡充しつつ可能な限り感染者を受け入れて治療しています。」
と積極的な対応について教えてくださいました。
そして、
「治療スタッフが新型コロナウイルス感染者への治療についての知見や経験に関する情報共有を推進して、特に何よりも重症化を防ぐ治療に努めている」とのことです。

報道では、東京都では感染者数の急増により、中等症以上の病床数の不足が問題提起されています。
そうした中にあって、杏林大学付属病院が、地域の総合病院としての機能を果たすだけでなく、コロナ禍にあって、新型コロナウイルス感染者への治療が可能な体制を整備してきていることを心強く思います。

そして、今年度の後期の授業は、しっかりと感染予防対策を講じた上で、おおむね、対面授業7割、オンライン授業3割のハイブリッド方式で実施することを予定しているとのことです。
大学での職域接種については9月初旬に実施し、9月下旬にも行う予定で多くの学生が接種を受けているそうです。
特に、医学部・保健学部の学生には実習が重要になるので、ワクチン接種が少しでも実習授業の安全安心度を高めることを期待します。

2年目を迎えている長引くコロナ禍にあって、一人ひとりの学生が、元気に質の高い学びができるように、学長をはじめ教員の取り組みは、学生の声を聴きながら、引き続きの創意工夫によって進められていきます。

ユーティリティ

記事検索Entry Search

Search
キーワード

過去ログArchives

RSS Feed