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独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の会議に有識者として出席しました。

独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の会議に有識者として出席しました。
  • 2021/10/07

私は7月下旬、「独立行政法人国立特別支援教育総合研究所」の『第4期中期目標の終了時における業務実績』及び『令和2年度の業務実績』の評価について、文部科学省初等中等教育局特別支援課より依頼を受けて、有識者として意見を述べる会議に出席しました。

本研究所は「我が国唯一の特別支援教育のナショナルセンターとして、インクルーシブ教育システムの構築に向けて、国や地方公共団体、関係機関等と連携・協力しつつ、教育実践を研究するフィールドを有し、実践的な研究と研修を一体的に行うことができる法人の強みを生かしながら、特別支援教育を取り巻く国内外の情勢の変化も踏まえた国の政策課題や教育現場の課題に柔軟かつ迅速に対応する業務運営を行い、もって障害のある子供一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献すること」をミッション(使命)としています。

その使命を実現するために、

①特別支援教育に係る実際的・総合的研究の推進による国の政策立案・施策推進等への寄与及び教育現場への貢献
②各都道府県等における特別支援教育政策や教育実践等の推進に寄与する指導者の養成
③特別支援教育に関する情報普及の充実や自治体・学校への支援

などの事業を実施しています。

有識者会議は、『文部科学省所管の独立行政法人の評価に関する基準(平成27年6月30日文部科学大臣決定)』に基づいて行われる評価の過程に位置づけられている第三者会議です。
会議では、国立特別支援教育総合研究所の自己評価に関する説明を受けて、有識者がそれぞれの観点から意見を述べました。
これらを踏まえて、文部科学大臣が最終評価結果をまとめるもので、その結果は9月に公表されました。

『第4期中期目標の終了時における業務実績』については、「一部、中期目標に定められた以上の業務の進捗が認められており、全体として、中期目標に定められたとおり概ね着実に業務が実施されたと認められる」ことから全体の評定は「B」でした。
『令和2年度の業務実績』については、「全体として中期計画に定められた以上の業務の進捗が認められたこと」から全体の評定は「A」でした。

私が注目したのは、特に令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策が求められ、試行錯誤の年度であったにもかかわらず、下記のような実績があることです。

〇 研究成果活用については、全国の教育委員会や各種学校長会等に送付し、ホームページ等で公開する他、地域の指導的立場にある者を対象とした研修講義で活用しています。
〇 研究活動の外部評価については、令和2年度、全ての研究課題で5段階中4以上の評価である「A+」又は「A」の評価を受けています。
「我が国におけるインクルーシブ教育システムの構築に関する総合的研究」は、インクルーシブ教育システムの構築に向けた取組の方向性と具体的な取組の方策を示すものとして「インクル COMPASS」をまとめており、活用されています。
〇 令和2年度は、集合型研修の代替措置として、研究所ホームページ上に受講予定教職員に対する特設ページを開設し、講義のオンデマンド配信、講義等に関する質疑応答や情報交換のためのメーリングリストを設置するなど、教育現場のニーズ等に対応できる指導者の専門性向上に寄与しています。
〇 免許法認定通信教育及び免許法認定講習による単位取得者数については、年間1,000人以上の目標値に対し、令和2年度は1,321人でした。
単位認定試験会場を増やして実施するなどの配慮を行い、目標を上回る単位認定者数を達成して、国の重要施策である特別支援学校教諭免許状取得率の向上に貢献しています。

コロナ禍にあって本研究所が、ニーズ調査を踏まえた内容についてオンライン等での研修や研究協議会を開催し、受講者から良い評価を得られたことを評価したいと思います。
また、オンラインと対面を組み合わせることで、遠隔地からの参加者にも効率的効果的な研修実施が可能となり、コロナ禍が収束しても、引き続きハイブリッド形式の有効性を目指した創意工夫に期待したいと思います。

このように、本研究所は「インクルーシブ教育システム推進センター」という特化した取り組みを進め、自治体の特別支援教育の充実支援につながっていると思います。
ただ、現状ではその実態と効果に地域差があるようですので、地域差の把握と解消が期待されます。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/doppou/001/005/gijiroku/mext_00915.html

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