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地域ケアネットワーク合同事業に参加しました。

地域ケアネットワーク合同事業に参加しました。

12月7日、三鷹市公会堂さんさん館で開催の「地域ケアネットワーク 合同事業」に地域ケアネットワーク・新川中原(ケアネットしんなか)の推進委員として参加しました。

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この事業は、三鷹市内の7つの地域ケアネットワークが、1年に1度合同で行う研修と交流の会です。
昨年はコロナ禍で中止となりましたので2年ぶりとなります。
感染症対策のために参加者の人数を制限をするとともに、オンラインの参加も行うハイブリッド方式で実施されました。

地域ケアネットワーク大沢の得能昭子代表の開会の挨拶の後、ルーテル学院大学名誉教授和田敏明先生による「コロナ禍における地域ケアネットワークの可能性」の講演を聴きました。
和田先生は、まず「コロナ禍で見えてきた課題」について、

1.解雇や離職、収入減などにより多くの困窮者を生み出していること

2.地域社会の潜在化していた課題の顕在化
・母子、父子など単親家庭
・一人暮らし、高齢者世帯
・フリーランス、個人事業主
・引きこもり、子ども、外国人、障がい者
・生活困窮者

3.住民の福祉活動、ボランティア活動の停滞
・地域における寄り添い、つながりをつくる様々な福祉活動が活動休止、延期、活動自粛などに追い込まれた

4.社会的孤立の拡大や深まり、閉じこもりによる精神的肉体的健康を損なう事態が進行、差別や排除の広がり

などを例示し、特に、社会的孤立の広がりを心配されています。

こうした中、コロナ禍での活動に関する三鷹市の各ケアネットから出てきた課題認識に注目され、紹介しています。

○行事ができない場合、ケアネット構成員の紹介などのチラシ配布による広報や交流が必要
○通常のサロンなどができなくても、困ったことを聞く場などを工夫していくことが必要
○感染状況で左右されるサロン運営の困難
○外出自粛で筋力低下が心配なのでそれを防ぐ場の提供が必要
○活動実施に積極的な人と慎重な人との温度差、などです。

和田先生は、こうしたケアネットの皆さんが抱いている課題を踏まえて、離れていてもつながるための、はがき、見守り、電話、ユーチューブチャンネル、スマホ教室、オンラインシステムの活用事例を紹介しました。
また、フードバンクやフードパントリーの取り組みや、屋外でのラジオ体操やウォーキングの取り組みについて紹介しました。

三鷹市でも、にしみたかラジオ体操、新川中原ウォーキング、駅周辺・にしみたか・新川中原のケアネットが行っている「紙面版サロン」の発行や配布の取り組みが行われていることも紹介しました。

講演ののちに、感染症対策もあり、例年のグループ討議は中止とされ、個人ワークシートに「コロナ禍にケアネットでできること」を各自が7分間で書くことになりました。
私も書きました。

個人ワークののちに、駅周辺の下村さん、東部の尾崎さん、しんなかの畑谷さんから個人ワークの発表がありました。
共通していたのは、活動ができなくても、ちらしやはがきの配布により、今までケアネットにつながっていた人々に寄り添うと共に、今までケアネットにつながっていない方にも、ケアネットの活動や、コロナ禍での安全で健康な地域生活に関する情報を伝えることの大切さでした。

和田先生は、最後のまとめとして、「対人支援においてこれから求められるアプローチ」とは、「具体的な課題解決を目指すアプローチ」と「つながり続けることを目指すアプローチ」を両輪とした活動ということです。
そして、これらの活動の基盤とは「本人を中心として『伴走』する意識」だということです。
そして、和田先生は、三鷹市ではコロナ禍の前から、各コミュニティ住区で「地域ケアネットワーク」が活動していることが強みであると言われました。

閉会の挨拶をされたケアネット井の頭の鈴木弘七会長は、「なによりも『地域のつながりが大切である』ということを再確認できた合同事業でした」と言われたように、コロナ禍だからこそ、ケアネットの活動が円滑にできることが不可欠です。
私は、ケアネットしんなかの一員として、引き続き、活動の持続可能性の確保に貢献したいと思います。

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