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公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所「創立100周年記念会」に参加しました。

公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所「創立100周年記念会」に参加しました。

4月26 日、公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所「創立100周年記念会」が皇居前にあるパレスホテル東京において開催され、私は評議員として参加しました。

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記念会では最初に、小早川光郎理事長が、第一次大戦が終結し、明治期からの国家体制の整備と資本主義の発達を経て大正デモクラシーの高揚や社会主義運動の台頭が見られた1922年、各種の都市問題が顕在化し、都市自治の在り方が課題として問われる中、東京市の後藤新平第7代市長が行政の科学化を志向し、市政に関する自主独立の調査研究機関の設立構想を発意したことを紹介されました。
その発意に共鳴した銀行家の安田善次郎氏が、巨額の寄付による創立の経緯と意義について挨拶しました。
また、都市研究関係文献・資料の収集、機関誌『都市研究』発行の意義、日比谷公園内に研究所の本拠地として1929年に竣工した「市政会館」が現在では歴史的建造物としての価値を持ちつつ、都市自治研究の拠点としての機能を果たし続けていることを紹介され、今後への決意を述べました。

来賓の金子恭之総務大臣は、「地方自治と地方の発展無くして国の発展なし」との認識から、研究所のこれまでの功績に敬意を表し、今後の調査研究の深化に期待すると祝辞を述べました。

小池百合子東京都知事は、「後藤新平の先を見据えた都市づくりが東京を支えている。この研究所こそ後藤新平の先見性の表れの一つであり、歴史的建造物である市政会館の耐震化にも都として協力し、次世代へ継承したい」と祝辞を述べました。

ノンアルコール飲料での乾杯のご発声は、本研究所と全国市長会と一緒に「全国都市問題会議」を共催している日本都市センターの大西秀人理事長(高松市長)がされました。

その後、全国市長会の立谷秀清会長(相馬市長)、三宅秀樹東京都議会議長、大森彌東京大学名誉教授、境克彦時事通信社代表取締役社長、新川達郎同志社大学名誉教授が祝辞を述べられました

私は記念会の開会前に、来賓の指定都市市長会会長で神戸市長の久元喜造さんと再会し、短い近況報告をしました。
久元市長はかねて総務省自治行政局長をされていた際、三鷹市長であった私は、何度か局長室を訪問して基礎自治体の経営や協働のあり方について意見交換をし、現場感覚を尊重してくださいました。
久元さんはその後総務省を退任され神戸市副市長に就任され、やがて神戸市長に就任され、都市自治体の現場で活躍されて3期目です。

久元市長は来賓挨拶で、創設者の後藤新平は医師としてスペイン風邪と闘ったことから、コロナ禍の対応に際して、その著書から学んでいると話されました。
まさに、コロナ対策にも歴史から学びつつ臨むことが重要であることを再確認しました。

本記念会では、各テーブルにはアクリル板が設置され、4人から5人が距離を空けて着席するという感染対策が施されていました。
こうしたアクリル板越しでも、後藤・安田記念東京都市研究所の100年の歴史がつなぐ人のネットワークの強みを感じました。
そして、私は評議員の一人として、本研究所の都市研究所の歴史を、ウィズコロナ、アフターコロナの未来につなげていくことが望ましいと強く思いました。

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