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「令和の日本型学校教育」を推進する調査研究協力者会議(第13回)について

「令和の日本型学校教育」を推進する調査研究協力者会議(第13回)について

「『令和の日本型学校教育』を推進する地方教育行政の充実に向けた調査研究協力者会議(13回)」に座長として参加しました。

当日は「主として学校運営支援のために教育委員会が果たすべき役割」について、委員の戸ヶ崎勤・戸田市教育長による、教育委員会、市長部局、市議会、学校、関係機関等の協働で実施した「いじめ重大事態訓練」の事例報告を端緒に、審議しました。
戸田市の事例は、いじめ重大事態への対応について、時系列に沿って対応の過程を設定するとともに、その過程で求められる当事者をはじめとして、市議会・保護者・住民・メディアへの説明や公表の在り方などについてもきめ細かく含めて対応訓練を実施していました。
法令に基づくマニュアルやガイドラインも必要ですが、訓練の過程で共有される具体的な対応事項の把握や意識の共有が有意義であると感じました。
さて、本調査研究協力者会議は2021年12月に設置されましたが、長引くコロナ禍で、座長の私は事務局との連携の必要もあり文科省会議室で参加しましたが、他の委員とは原則としてオンライン会議でした。

そうしたなか、当日は、町村教育長会議で東京に来られていた大分県玖珠町教育委員会教育長の梶原敏明さんと初めてリアルでお目にかかることができました。
玖珠町は、大分県の中西部にある面積は286.51km2 、4月1日現在の人口は13,617人 の町です。
中学校1校、小学校9校、大分県立玖珠農業高等学校と大分県立森高等学校とを統合して2015年(平成27年)4月に開校した大分県立玖珠美山高等学校があります。
この高校はコミュニティ・スクールでもあります。
本調査研究協力者会議の検討事項には、「教育委員会の機能強化」、「教育委員会と首長部局との連携の在り方」、「学校運営支援のために教育委員会が果たすべき役割」、とともに、「小規模自治体への対応・広域行政の推進のための方策」が位置付けられています。
そこで、当日も、梶原教育長は、指導主事や校長経験のある教員に定年延長をしてもらい、指導主事として活躍していただいている事例などを紹介されて、小規模自治体の教育行政が、カリキュラムマネジメントをはじめ、質の高い教育の実践による教員の誇りを確保して進められるための国や都道府県の教育行政との連携を含む条件整備の在り方の重要性を提起されました。

堀野初等中等企画課長、伊藤課長補佐も、4月に着任された栗山地方教育行政調査官も、梶原教育長から会議の前後に現場の生の声を聞けて嬉しそうでした。
私としては大変にありがたいことに、梶原教育長のご厚意で、玖珠町名物の「かいぞくかりんとう」や「柚子胡椒」「銘菓ざびえる」をお土産としていただきました。初めて味わう玖珠町の美味に反映されているお心遣いに感謝します。
この日の梶原教育長との短いけれどもリアルの対話を通して感じたことは、全国で活躍される委員の皆様にはわざわざ遠路東京の会議室に来ていただくのではなく、オンラインで会議ができることのメリットはもちろんあると思うのですが、コロナ対策について新しい段階に入っている今後は、時々はリアルの対面での会議が実現することで、検討の幅が広がり奥行きが深まることもあるのではないかと期待したところです。

当日の配布資料は以下のURLです。
https://www.mext.go.jp/.../shotou/177/siryo/mext_00022.html

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