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小学校6年生に『だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?』と【こども基本法』を読みました

小学校6年生に『だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?』と【こども基本法』を読みました

先日、私がスクールサポーターを務めている鷹南学園三鷹市立東台小学校6年生のあるクラスで、田屋光孫作『だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?』という絵本の読みきかせをしました。
このお話は要約すると、ある時、いつも逞しいだがし屋のおっちゃんが、女の子の名前で呼ばれることに出会ったこどもが、「おっちゃんはおばちゃんなのか?」とたずねたところ、実は女の子に生まれたけれど、男の子として生きたいと思い、悩んだ末に告白したら、家族も友達もそのことを素直に受け入れてくれて今に至るという答えでした。
読後に児童に感想をきくと、男子の児童からも女子の児童からも「この本を知って、男の子であれ、女の子であれ、性別がなんであれ、誰もが人としてそれぞれ尊重されて生きられることが大切と思います。」という声が返ってきました。

少し時間が残ったことから、こども家庭庁作成の『こども基本法ってなに?(やさしい版)』の中から、特に、第3条の「基本理念」、すなわち、こども施策が依拠する6つの大切な考え方を紹介しました。
1.すべてのこどもが大切にされ、基本的な人権が守られ、差別されないこと
2.すべてのこどもが大事に育てられ、生活が守られ、愛され、保護される権利が守られ、平等に教育を受けられること
3.すべてのこどもが、年齢や成長の程度に合わせて、自分に直接関係することに意見を言えたり、さまざまな活動に参加できること
4.すべてのこどもの意見が年齢や成長の程度に合わせて、大事にされ、こどものこれからにとって最もよいことが優先して考えられること
5.子育てしている家庭のサポート学園十分に行われること、家庭で育つのがむずかしいこどもに家庭と同じような環境が用意されること
6.家庭や子育てに夢を持ち、喜びを感じられる社会をつくること

『だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?』の絵本の後に、こども基本法が示している理念を紹介することで、先ほどの児童の感想の意義が、改めてクラス全体で共有されたように思います。

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