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静岡県袋井市議会の研修会で講師をつとめました

静岡県袋井市議会の研修会で講師をつとめました

静岡県袋井市議会 の研修会の講師を務めました。
講演のテーマは「少子化の現状と対策 ~「こども大綱」に基づく「こどもまんなか社会」の推進~」です。
私は、袋井市 では1月1日に発生した能登半島地震の被災地である石川県に向けて、直後から1月下旬まで袋井市森町広域行政組合消防本部職員の救急活動等に対する支援を実施されるとともに、市の職員や保健師を穴水町、七尾市などに派遣を継続しているなど、被災地に寄り添った取組みをされていることに敬意を表して、お話をさせていただきました。

袋井市は、東西約15キロメートル、南北約17キロメートルにわたり、面積は108.33平方キロメートルです。
2024年1月1日現在の人口は88,429人、世帯数は36,947世帯であり、2023年4月1日現在人口88,278人、世帯数36,553世帯ですので、人口・世帯数ともに増加傾向にあります。
2020年国勢調査による袋井市の人口は、87,864人で、高齢化率は、24.3パーセントと県の高齢化率29.8パーセントを5.5ポイント下回っています。平均年齢も、44.9歳と県の平均年齢48.4歳より3.5歳若く、県下でも指折りの「若い」まちです。
また、令和5年度の施政方針は、「ふくろいの明るい未来を切り拓く、「チャレンジ&スマイルの実践」の年 日本一健康文化都市の実現に向けて、「共創のまちづくりの推進」と「地域資源のフル活用」により、市民と共に新たな一歩を踏み出します!」とのタイトルのもと、最初に提示されている政策は「1.こどもがすこやかに育つまちの推進~子育てと教育の質を向上させるまちづくりの実践~」です。
しかしながら、将来を見通した時、袋井市においても人口減少傾向は否めないとの問題意識をもって、私にこのテーマでの講演を依頼してくださったのです。
実は、2012年、総務省「ICTまちづくり」事業が公募された時、三鷹市、袋井市はその審査に合格して、総務省より補助金をいただき、それぞれの取組みを進めたご縁があります。

市議会に到着すると、鈴木弘睦議長と佐野武次副議長が歓迎してくださり、初対面とは思えない和やかな雰囲気の中で、研修会開催の趣旨や袋井市議会が定員20名のところ現在は19名の議員で構成されていること、また、現在注目している市政の課題等についてお話をしてくださいました。
そして、少子化のテーマを選んだことから、市長・副市長・教育長はじめ市の幹部職員も一緒に聴講することについて紹介してくださいました。
研修会では佐野副議長の開会挨拶に続いて、鈴木議長が研修会の趣旨等について挨拶されました。
袋井市議会では、数年前から全市議会議員はタブレット使用を原則としていて、ペーパーレスを徹底されています。
そこで、この日も、私の講演資料はPDFで全議員に配布させていただきましたので、各議員及び受講者の机上にはタブレットが置かれているだけです。

私がお話した項目は以下の通りです。
1.各種統計からみる少子化の現状
2.【こども家庭庁】設立に向けた検討経過
3. 【こども家庭庁】の基本姿勢と組織について
4.【こども未来戦略】の全体像と【加速化プラン】について
5.【こども大綱】と【こども基本法】が定める
  自治体の責務について
6.令和5年度補正予算及び令和6年予算案について
7.【地域少子化対策重点推進交付金】について
8.こども・若者の意見表明について
9.こども・子育てにやさしい社会づくりのための意識改革について
講演には80分ほどの十分な時間をいただいたので、特に、袋井市議会から高いご関心が寄せられていた「各種統計からみる少子化の現状」についても、統計や意識調査の結果に関するデータをもとに、比較的丁寧に説明することができました。
また、「こども基本法」の条文については、議員の皆様にお願いをして朗読していただき、条文に関する所感をお話ししていただきました。

講演後の約30分間に数人の議員の方々から、「こども基本法」や「こども大綱」の理念、今年度の補正予算や来年度予算案に関するご質問やご意見をいただきました。
誠心誠意回答させていただくことで、問題意識の共有が深まったように思います。
終了後に、大場規之市長、青木郁副市長、鈴木一吉教育長とも短時間でしたが対話をさせていただきました。
私は三鷹市長在任中に、市議会議員の皆様の研修会に参加させていただいたことはなかったので、大場市長に袋井市の場合は恒例で市長・副市長・教育長が参加されているのですかとお聞きしたところ、いつもではないそうです。
ただ、今回の少子化のテーマについては市議会と市とで関心が共通するテーマということで、ご一緒に聴いてくださったとのことです。
本当にありがたいことで光栄に思います。
そして、市長部局と教育委員会が一層連携してこども・若者政策を計画的に進めていきたいとのご意向を話してくださいました。
その後、控室に戻ると鈴木議長、佐野副議長が、慰労してくださいました。
そして、お心遣いの袋井市名産のメロンを頂戴しました。
さらに、正副議長のお2人は、庁舎の玄関まで見送ってくださいました。温かいおもてなしに深く感銘を受けました。

国の議院内閣制に対して、自治体は二元代表制であり、首長も、議長はじめ議員の皆さまも、どちらも選挙で選出される住民代表です。
袋井市議会議員の皆様の研修会に参加して、傾聴していただくとともに、熱心な質疑応答の時間をいただいて、「こどもまんなか社会」の推進に向けて、力をいただいたように思います。

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