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地域ケアネットワークが進める多世代交流

地域ケアネットワークが進める多世代交流

5月の前半は、副代表を務めている【新川中原地域ケアネットワーク(ケアネットしんなか)】の事業が続きました。
ある木曜日には、三鷹市と武蔵野三鷹獣医師会による【狂犬病予防接種】の会場である三鷹市中原の中嶋神社を訪問し、愛犬の予防接種に訪れた市民の皆様に私が担当する「サポート分科会」の事業【あいさつ運動】の一環として、お声がけをしつつ【ケアネットしんなか】の広報紙を配布しました。

その週の土曜日は、新川中原コミュニティセンターを会場に開催した『赤ちゃんの応急救護講座』に、スタッフとした参加しました。
【ケアネットしんなか】は、2024年度の継続目標を【孤立しない地域のつながり】、単年度、目標を【多世代交流が実感できる活動をする】を掲げています。
『赤ちゃんの応急救護講座』に乳幼児とその保護者7組が参加されました。
また、保育士や、最近ひ孫が誕生したという90代の女性も参加してくれました。
そこで、畑谷代表が本講座の趣旨を話す時、会場はまさに多世代と多様性が表れていました。
講師は、東京消防庁三鷹消防署の松本小隊長はじめ4名の署員の方が担当してくださいました。

こどもが公園で急に倒れた状況を想定して、次のような応急対応を丁寧に説明してくれました。
1.肩をやさしくたたきながら大声でよびかける
2.反応がない場合、反応があるかどうか迷った場合、わからなかった場合は、大声で応援を求め、119番通報とAED(自動体外式除細動器)の搬送を依頼する
3.呼吸を確認する
4.普段通りの呼吸がない場合、判断に迷うわからない場合は、すぐに胸のまんなかの胸骨圧迫を30回行う
5.人工呼吸は、訓練を積んでいない場合、無理にしなくてもよい
6.AEDが到着したら、電源を入れる
7.それぞれの機械の説明を読み、未就学児用パッドや未就学児用モードを利用して対応する
8.電気ショックの必要性はAEDが判断する
9.ショックボタンを押す
会場には、生後3か月の赤ちゃんのお母さんも参加していましたので、署員の方は、赤ちゃんの模型、幼児の模型、大人の模型を用意して、それぞれに胸骨圧迫の用法やAEDの実習を進めてくださいました。

参加者の方は、胸骨圧迫の場所や強さ、AEDと胸骨圧迫のタイミングなどについて、質問をしながら、実習しました。
私は、乳幼児の場合、何かを飲み込んで呼吸困難になった場合の、飲み込んだものを出す方法について質問をしたところ、署員がそれを出す方法についても丁寧に説明してくれました。
下のきょうだいがいる幼児が、赤ちゃんの胸骨圧迫の方法を実習してくれました。
幼児でも、胸骨圧迫やAEDについての知識や実習をすることが有意義であることを確認しました。

参加者には、新川中原地区周辺のAED設置場所の一覧表を手渡ししましたが、参加者の中には新川中原地域以外から参加された親子もいらして、元旦の能登半島地震の発生や、最近のこどもたちの体調の急変の事故なども注目されていることから、市内全域での『赤ちゃんの応急救護講座』への関心の高さがうかがえます。
また、会場には、【赤ちゃんがいるご家庭のための『持ち出しリュック』の例】の資料として、現物を展示しました。
いわゆる【災害持ち出しリュック】の中身は、赤ちゃんがいる世帯では、一般の世帯とは異なる中身が必要であり、その量はかなり多いことも可視化しました。
震災、水害、火災、事故などの際に、赤ちゃんやこどもたちの【命を救う応急手当】が必要な時に、どのようにしたらよいかの説明と実習が、参加者の皆様にとって実際にはお役に立つことのない方がよいわけです。
けれども、予防としても知識と実習の経験が有意義であることを心から願います。

6月22日(土)には、『多様な主体による共助への参画~みんなが助かるために~』をテーマとする【ケアネットしんなか】の地域向け講演会を開催する予定です。
講師は、公益財団法人市民防災研究所理事の池上三喜子さんです。
会場は新川中原コミュニティセンター視聴覚室で、オンラインでも受講できるハイブリッド開催です。
日常的なつながりが、災害時・非常時の支え合いを強化すると信じます。

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