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にっぽん子ども子育て応援団結成15周年フォーラムに参加しました

にっぽん子ども子育て応援団結成15周年フォーラムに参加しました

にっぽん子ども子育て応援団結成15周年記念フォーラム「進め! こどもまんなか社会」に企画委員として参加しました。

今回は結成15周年記念であるとともに、にっぽん子ども・子育て応援団の対外的な活動としては、最後のフォーラムとなることもあり、少し緊張して、団長・企画委員・運営委員のお仲間と準備をしてきましたが、当日は会場の大妻女子大学千代田キャンパスの会場で参加された方が約60名、オンラインで参加された方は200名を超しました。ありがたいことです。
団長の勝間和代さんの開会の挨拶に続いて、【第1部私たちらしい取り組みで進めるこどもまんなか社会】、【第2部働き方や仕組みを変える取り組み】について報告と意見交換が行われました。

そして、私は同じく企画委員の奥山千鶴子さんと一緒に【第3部取り組みを具体化、前進させるこども計画 カギは子ども・当事者の参画や社会全体で支える仕組みづくり】でコーディネーターを担当しました。
登壇者は、佐藤勇輔さん(こども家庭庁 長官官房 総合政策担当参事官)、片山健也さん(北海道 #ニセコ町長)、松田妙子さん(NPO法人 #せたがや子育てネット 代表理事)です。
奥山さんの進行に沿って、私がまず第3部の趣旨説明をしました。
●2023年4月に施行された【こども基本法】は、次代の社会を担う全てのこどもの権利の擁護が図られ、将来にわたって幸福な、ウエルビーイングの生活を送ることができる社会の実現を目指して、こども政策の総合的推進を目的にしています。
●第3条には基本理念として、1.全てのこどもの基本的人権の保障、2.全てのこどもについて、適切な養育と生活の保障、愛され保護されること、3.全てのこどもについて、年齢及び発達の程度に応じて、自己に直接関係する全ての事項に関する意見表明機会及び多様な社会的活動に参画する機会の確保など、6つの基本理念が規定されています。
●そして、第5条には、自治体は、この基本理念にのっとり、こども施策に関し、国及び他の地方公共団体との連携を図りつつ、こどもの状況に応じた施策を策定し、実施する責務が規定されています。
●第10条には、都道府県は国の【こども大綱】を勘案し、また、市町村は国の【こども大綱】と【都道府県こども計画】を勘案し、それぞれ、こども計画を定めるよう努力義務が規定されています。
●さらに、第11条には、自治体は、こども施策の策定・実施・評価するに当たり、こどもや子育て当事者等の意見を聴取して反映させるために必要な措置を講ずることが義務として規定されています。
●昨年12月22日に【こども大綱】が閣議決定され、都道府県や市区町村の中にはすでに【こども計画】の策定への取組みが開始され、今年度は本格化します。

そこで、第3部では、こども子育て政策の取り組みを具体化、前進させるこども計画について、特に、子ども・当事者の参画を保障するとともに、社会全体で支える仕組みづくりをテーマにしました。
まず、こども家庭庁の佐藤参事官が、こども基本法、こども大綱の概要に続いて、こども家庭庁が進めている「自治体こども計画策定支援」の取組みについて具体的に報告しました。
続いて、ニセコ町の片山町長さんは、『ニセコ町まちづくり基本条例】には、基本条例をつくる過程が「住民自治」であることをはじめとして、【こどものまちづくりへの参加権】が明示されていて、『小中学生まちづくり委員会』『こども議会』『こどもの意見が反映された取組み』『こどものまちづくりへの参加」などの具体的な実践を報告してくださいました。
世田谷区の松田さんは、『区民版子ども子育て会議』の10年の実践を踏まえて、こども計画のプロセスから区民・地域が参加してきたプロセスと、その具体的なこども子育て支援事業の展開について報告してくださいました。
それぞれの報告を受けて、私が意見交換の進行をさせていただき、佐藤参事官からはオンライン参加者の質問に応えて、【こどもの意見を聴く際の手法の多様性と反映の意義】について補足していただきました。
片山町長には、【こどものまちづくりへの参加】を継続していることの効果について伺いますとの意見を聴くことやそれを反映することの意義に加えて、職員の説明力の向上や、こどももおとなも日常的なまちづくりへの参画度の向上につながっていることなどが紹介されました。
松田さんから紹介があり、会場に世田谷区の計画担当課長さんが参加していることがわかり、一言発言していただきましたが、まさに区民と区の職員が【こどもまんなかまちづくりの協働のパートナー】であることが可視化されました。
片山町長とは、フォーラムの打ち合わせの時や終了後に対話の時間をいただきましたが、「まちの職員が住民のために忙しく働いているから町長は何でも自分でやるんです」と、今回の出張手配はもちろんのこと、報告資料も町長手作りで、町についての資料も重いことを厭わずに持参してくださいました。
頼もしい限りです。

にっぽん子ども子育て応援団が15年前に発足する際、私は三鷹市長として、こども政策が活性化するためには、国、自治体、地域の民間活動団体が連携する機運醸成とその実体化を進めなければいけないと発起人を務め「企画委員」を引き受けました。
その後、公務多忙で活動に貢献できなかったために一時期企画委員を辞任しましたが、市長退任後に企画委員に再任され、毎年、記念フォーラムの開催にも参画してきました。
そして、昨年、こども家庭庁が設立され、こども基本法が施行され、多くの民間団体の連携のプラットフォームも発足する段階を迎えて、にっぽん子ども・子育て応援団が、一定の区切りを迎えることとなり、周年フォーラムは今年が最後であることには感慨無量です。
けれども、これまでつながってきた多様な団体、個人の皆様とのネットワークが、これからも、それぞれ深まり、さらに広がっていくことを願っています。

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