【千葉県保育協議会東葛支会総会】で基調講演を担当しました
千葉県の東葛地域、すなわち、松戸市・浦安市・流山市・我孫子市・野田市・鎌ヶ谷市・柏市で構成されている【千葉県保育協議会東葛支会】の総会に招かれて、参加された保育行政担当者と保育士の皆様を対象にした講演を行いました。
今年の当番市は松戸市で、会場はJR常磐線松戸駅近くの【松戸市民劇場】です。
春の雨の降る中、松戸駅まで松戸市保育課の斎藤さんが迎えに来てくださいました。
会場に着くと、松戸市役所の板花子ども部長、秋谷保育課長、今回の会議担当の保育課技監補の齋藤さんが出迎えてくれました。
加えて、今年の3月まで2年間にわたり、こども家庭庁成育局保育政策課で勤務して、こども誰でも通園制度にも関わっていました。4月に松戸市に戻ってからは子ども部子ども政策課長に就任した豊島さんが出迎えてくれました。
こども家庭庁での経験を生かして、基礎自治体での政策と事業に力を発揮してほしいと思います。
秋谷保育課長とは、こども家庭庁の【こども誰でも通園制度の制度化、本格実施に向けた検討会】の構成員として、私とご一緒に審議に参画し、現場の試行の実践を踏まえてご意見をいただいてきました。
秋谷課長と奥島課長は、新しい制度である【こども誰でも通園制度】の適切な実施に向けて取り組んできたお仲間であり、会場にそのお2人がいらっしゃることを大変に心強く思いました。
この日の定期総会では、東葛支会の活動に関する議案が審議されたのち、長年にわたって保育に携わってこられた各市の保育士が表彰されたとのことです。異動が相対的に激しいといわれる保育士ですが、表彰された皆様が長年にわたり勤続されてこられたことに、私も心から敬意を表しました。
講演のタイトルは主催者のご希望に沿って、【これからの保育~ウェルビーイングの実現に向けて~】というテーマで、次のような構成でお話ししました。
1.進む【少子化】の中で求められる【共同養育システム】
2.今の【こどもたちの実態】を確認する
3.【こども家庭庁】の設立と【こども基本法】の理念
4.今、これから重視される【ウェルビーイング】
5.市長時代に取り組んだ【保育の質】への注目
6.こども家庭庁による【保育政策】の新たな方向性
7.【こども誰でも通園制度】から考えるこれからの保育
8.【こどもまんなかまちづくり】と【保育】のこれからを創造するために
前半の4項目までで、私自身が壇上を降りて、参加者の皆様から質問をいただき、回答しました。
後半の4項目をお話ししてから、同様に、壇上を降りて、質問された参加者の皆様のそばに行って、回答に努めました。
ご質問の内容は、たとえば、インターネット、SNSの時代に合って、幼児にどのように各種情報機器との接触について教えればよいのか、また、看護師として保育園で働く中で、保育士の健康も気になるという声、乳幼児が急病になったときにすぐにお迎えに来られない保護者が少なくないことから、企業等の理解がまだ不足しているのではないか、などなど、保育の現場で、日々直面している重要な課題をお聞きすることができました。
それぞれに、十分な回答ができたか不安ではありますが、やりとりをさせていただく中で、私自身も保育現場の皆様の実感を身近にすることができました。
私は、新しい保育を創り出していく大切な主体が現在、保育に関わっている保育士・保育事業者・自治体の保育行政担当者の皆さんであり、どうぞ、決して【気づき】を抱え込まないで、【こどもまんなか】で、必要で適切な連携をしていただくことをお願いしました。
保護者と、職場では上司と、同僚と、部下と、専門家(医師・臨床心理士等)と、こども子育て関係団体・地域活動団体・機関と、他の保育所・認定こども園・幼稚園などと、地域の住民・学校・企業等と、そして、他の自治体と、【つなぐ・つなげる・つながる・まじわる】方向性を提案しました。
何よりも、保育に関わる皆さんのウェルビーイングこそが、こどもたちのウェルビーイングにつながると思います。
