【三鷹市民謡連合会】主催第116回春季民謡大会に参加しました。
今回は、三鷹市役所隣接の三鷹中央防災公園元気創造プラザ4階【生涯学習センター講堂】で開催されました。
私は三鷹市長退任後に三鷹市民謡連合会から依頼されて【相談役】をつとめています。
この間、若瀬進一会長をはじめとして、会員の皆様の悩みは、会員の高齢化と、そのことも関連しての加盟各会の会員数の減少であり、大会の開催の継続の困難を感じるというものです。
私は、最近は地域活動団体のどの分野でも、全体として会員や事業の参加者の減少傾向がみられるけれども、できる限り【継続」の努力をすることで、先行きの在り方が見えてくるので、【あきらめないで】とお願いしてきました。
この春季大会では、ほんの少し、新しい兆しも見えたように思います。
その1つは、会場に今年の4月に沖縄県から転居してきた20代の青年が、フランスのパリに住む友人が来日したので、一緒に来場してくれたとのことです。
お話を伺うと、沖縄民謡には少し慣れ親しんでいたこともあり、外国人の友人に日本文化の一端を紹介したいと誘ってきてくれたそうです。
そして、三味線を弾き、太鼓をたたき、民謡も歌う、若瀬会長のお孫さんで、社会人になったばかりの若瀬晃太朗さんは、この日も大活躍で、若い世代の息吹を伝えてくれています。
また、今回初めて舞台で歌う米川麻衣さんは、若い女性の民謡との出逢いを表してくれています。
今回は、新しい演目として【みんなで一緒に歌いましょう】コーナーがプログラムに加えられました。
選ばれたのは千葉県の民謡の【白浜音頭】です。
指導してくださったのは、【白浜音頭コンクール】で優勝したことがある若瀬弥生さんです。
弥生さんは、海をうたった民謡であり、元気はつらつとして、音が下がるときにも、可能なかぎり、上向きの気持ちで歌うといったコツをわかりやすく教えてくれました。
そこで、会場の皆さんと一緒に、大きな声を合わせて、合唱して、舞台と会場が民謡を通じて一体となる感覚を味わいました。
弥生さんは、三鷹市生涯学習課の事業として、7月に開催予定のこどもたちを対象とした【民謡教室】では、盆踊りでも有名な【東京音頭】などをテーマに、指導される予定だそうですが、まさに、大切な文化伝承の事業になると思います。
私は、プログラムの途中でさせていただいた相談役としての挨拶の中で、少子長寿化の中で、会員数や事業に参加する人の数も減少傾向はみられますが、今日、会場に来てくださった20代30代の若者、外国からのお客様、舞台で歌う若い世代の登場を前向きに受けとめて、これからも、日本人の生活の中から生まれた【民謡】を通した交流を継続していきましょうと呼びかけました。


