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辻清人・内閣府副大臣と長崎幸太郎・山梨県知事との対話に同席しました

辻清人・内閣府副大臣と長崎幸太郎・山梨県知事との対話に同席しました

内閣府の辻清人副大臣を、山梨県の長崎幸太郎知事が訪問され、【令和8年度国の施策及び予算に関する提案・要望】を提出されました。
辻副大臣の所管は幅広く、【内閣府の予算の取りまとめその他内閣官房長官の担当する内閣府の事務、こども家庭庁、男女共同参画、孤独・孤立対策推進、就職氷河期世代支援推進、休眠預金等活用、市民活動の促進、青年国際交流、高齢社会対策、障害者施策】その他など多数です。
私は、こども家庭庁参与として同席しました。

長崎知事は、財務省(大蔵省)の主計局につとめられたことから、予算編成のご経験があるということです。
この日は、要望事項を2点に絞って、重点的に提案されました。
1件目は、【人口減少の危機を克服するための抜本的・集中的な取組みについて】であり、次の4点を提案されました。
①「低・中堅所得者層の若者が地方の良好な住宅環境を享受できるための条件整備と支援」を地方創生2.0における基本構想に位置づけること
⇒山梨県の調査では、【良好な住環境と出生率の間には正の相関関係がある
⇒【世帯年収500未満の層】がこどもを産み育てやすい良好な住宅を入手できる環境整備
②地域少子化対策重点推進交付金における子育て世帯を対象とした新規補助メニューの創設
⇒結婚新生活支援事業に加えて、妊娠・出産等を契機とした住宅取得等への活用を
③プレコンセプションケア健診事業に係る補助制度の創設
⇒山梨県では妊娠・出産を含めたライフプラン実現のために、若い世代に【プレコン健診】を開始しているところ、補助制度の新設を要望
④卵子凍結に関する支援制度の創設
⇒山梨県では2024年度から卵子凍結等の助成事業を開始し好評なことから国の支援制度の創設を

2件目は、【ケアラー支援の充実強化】であり、次の3点を提案されました。
①全世代のケアラーを対象とした包括的な施策の推進
⇒介護離職の急増の現状から、人出不足による地域経済の停滞からの脱却を
②地方公共団体のケアラー支援の取組みへの財政支援の充実
⇒先進的自治体への支援を
③ケアラー支援の機運醸成
⇒職場での【キャリア】と【ケア】の両立のために【ケアラー】支援の機運醸成を

長崎知事は、これらの提案を、山梨県での実態調査・統計調査等の資料を添えて提案されました。
まさに、「EBPM(証拠に基づく政策形成)」に努められています。
辻副大臣は、ご提案を傾聴されたのちに、ご自身が関わられた若者と住宅に関する調査などに基づきながら、若者に向けた住宅政策の意義を語られました。
また、妊娠・出産に関する支援の必要性を共感しながらも、たとえば、卵子凍結への支援については、機微にわたる政策課題でもあり、山梨県等の自治体での実績や当事者の声を傾聴する必要性を確認されました。

私が市長を務めていた三鷹市の北側には、JR中央線の三鷹駅があります。JR中央線は山梨県・長野県に続いていることから、中央線沿線市長である山梨県の市長の皆様とは、関東市長会のメンバー同士でもあり、折々に情報交換や対話の機会をもってきました。
また、市長就任前の東京工科大学の教員時代には、山梨県の地域情報化研究会の委員を務めていましたので、何度か県庁を訪問するとともに、県内の事情を調査したというご縁があります。

このたび、長崎知事と辻副大臣との対話に同席させていただき、少子化に関する施策については、住民の実態と意識に基づいた、きめ細かい取組みが必要であることを再確認しました。
また、今回の提案・要望活動に随行されてこられた山梨県【こども・次世代統括官(総合県民支援局理事)】の小澤理恵さんと控室でおめにかかり、短時間ですが対話をしました。
【こども・次世代統括官】の職は、今年度初めて設置されたもので、小澤さんが初めて就任したことになります。
この名前の職が創設されるくらい、山梨県という自治体には【こども・次世代】に関する政策課題が重要ということです。
知事をはじめとする山梨県の意志を受けて、小澤さんは「気負うことなく、これまでの県職員としての経験、県民の1人としての経験を大いに生かして努力しますと語ります。
市長経験者の1人として、私は、未だ少数の、自治体での女性管理職でもある小澤さんの、のびのびとしたご活躍をお願いしました。

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