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【厚生労働省の黒田秀郎・老健局長との対話から考えるすべての世代のウェルビーイング】

【厚生労働省の黒田秀郎・老健局長との対話から考えるすべての世代のウェルビーイング】

現在、私はこども家庭庁の参与として、少子化政策やこども子育て支援策について検討しています。
また、文部科学省中央教育審議会委員としては、生涯学習分科会を担当して、少子長寿化の中にあって、リカレント教育、地域社会の基盤としての社会教育の在り方を含む【人間の生涯にわたる学びの在り方】について検討しています。
また、文部科学省とこども家庭庁が連携して運営している【いじめ防止対策協議会】委員や【いじめの重大化要因等の分析・検討会議】座長として、いじめ防止について学校内にとどまらない地域社会の視点から検討しています。
総務省統計委員会の委員としては、特にデジタル部会の部会長として、【統計の対象としてのデジタル化】と【統計調査のデジタル化】について検討を進めていますが、社会経済、日常生活における急速なデジタル化をいかに客観化し、人間が主体的に生きていくために貢献できるかが課題と認識しています。
また、統計委員会担当室の調査研究として、国民市民の【ウェルビーイング】をいかに把握していくかについて検討しています。

【こどもまんなか】の取組みを進めていくときに、【世代間対立】を懸念する声もないわけではありません。
けれども、少子長寿化をはじめとして激動する【現代】を生きるすべての世代が、相互に理解し合い、支え合って生き抜くことが必要です。
決して、ある世代が、別の世代より優先されたり不利になったりするのではなく、真の意味で【互助】【相互扶助】をいかに公正に実現していくかが問われているように思います。
改めて人生100年時代の人間の一生を見渡して考察する必要性を感じています。

そんなことを思いながら、ある日の私は、厚生労働省老健局を訪ねて、黒田秀郎局長と対話しました。
厚生労働省のホームページによると、【「老健局」は、これまでに例のない高齢社会を迎える我が国において、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、介護保険制度(介護を必要とする状態になっても、できる限り自宅や地域で自立した日常生活を営むことができるよう、必要な介護サービスを提供する仕組み)をはじめとする高齢者介護・福祉施策を推進しています。】と説明されています。
厚生労働省の「老健局」は、総務課、介護保険指導室、介護保険計画課、高齢者支援課、認知症施策・地域介護推進課、老人保健課で構成されています。

私は三鷹市長在任中は、【介護保険制度】における事業者の給与水準に対応する【地域区分】による格差是正に関して、老健局の歴代局長とは対面し、対話を続けていました。
また、市長退任後の2019年度から現在に至るまで、厚生労働省社会保障審議会介護保険部会【介護分野の文書に係る負担軽減に関する専門委員会】の専門委員を務めています。
そこで、現在のこの専門委員会を所管する担当局長は黒田局長ということになります。

その黒田局長との最初の出会いは、私が内閣府に設置されていた【子ども子育て支援新制度】を検討する基本制度ワーキングチーム及び【幼保一体化ワーキングチーム】の構成員を務めていた時です。
【子ども子育て支援新制度】は、子育ての「量」・「質を充実させることを目的に、2015年4月にスタートした制度です。この制度は、認定こども園、幼稚園、保育所等を通じた共通の給付である「施設型給付」と小規模保育等に対する「地域型給付」により、市町村の確認を受けた施設・事業の利用に当たって、財政支援を行うものです。
この制度を当時担当していた少子化対策室長をされていたのが黒田さんだったのです。
黒田局長は三鷹市にお住まいですので、私が三鷹市長在任中に、児童生徒の皆さんを激励に小学校や中学校の運動会を訪問した際には、たびたび父親としての、スーツ姿ではない普段着の黒田さんと出会いました。
今、お子さんたちは大学生になられているとのことですが、まさに【共育て】のお1人である黒田さんとの地域での出会いは印象的でした。

黒田局長は、【データを基に議論し、絶えず、普通に暮らす人たちの目線に立って吟味することが大切である】との想いで、【すべての世代のウェルビーイング】の実現を目指しています。
大変に心強く思います。

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