【運転免許証の更新とマイナ免許証の取得】
9月がお誕生月の私は5年ぶりに運転免許証を更新する時期を迎えました。
私が初めて運転免許証を取得したのは、高校2年生の10月でした。
1952年から1968年9月まで、排気量360cc以下の4輪車の運転が可能となる【軽乗用車運転免許(軽免許)】があり、16歳から取得することができました。
そこで、私は高校2年生の17歳の時に、1968年9月にこの免許が廃止される直前の夏休みに教習所に通って【軽免許】を取得しました。
当時、私の両親は小売酒販店を経営していたことから、【軽免許】を取得して配達の手伝いをしていたのです。
そして、高校3年生の9月に18歳になって、今度は普通免許を取得しました。
実は、【軽免許】取得者は、当時に特例で教習所でたしか7時間だったと思いますが、普通車の教習を受けると【普通免許】を取得できたのです。
運転免許証の更新は、現在はお誕生日の1か月前から1か月後まで可能ですので、今回はお誕生日前に更新できました。
以前は1か月前からお誕生日までの期間と短かったことから、たまたま海外出張で長期に日本にいなかった1986年に、うっかりお誕生日を過ぎてしまい、締め切り後に改めて手続きをしたので、現在の免許証の取得日は【1986年9月30日】になっています。
今回は今までの更新とは異なる2つの初めての経験をしました。
1つ目の初めての経験は、年齢が70歳を超えていることから、更新手続きの前に、【高齢者講習】を受ける必要があったことです。
期限が切れる約6か月前にその必要を書いたハガキが東京都公安委員会から届き、受講できる指定自動車教習所等の紹介がありましたので、私は徒歩圏の身近な教習所を選びました。
受講には予約が必要で、私の都合がよい週末はだいぶ先まで予約が埋まっていたので、私が受講できたのは6月の中旬でした。
20人弱の参加者が、まずは、それぞれ1人ずつ教習者に乗って、運転技能の確認があります。
その後、1時間程度のシニアドライバー向けのテキストを使用した講習があります。
また、休憩時間には、両眼の【静止視力・動体視力】の測定がありました。
幸いにも、【動体視力】は6回検査して、5段階評価で5と測定され、30歳から59歳の平均より高いことが分かりました。
また、【視野】についての測定もありました。
これは、右眼、左眼、両眼を測定して、いずれも同年齢の平均より角度が多く、50代の平均値くらいと判定され、ほっとしました。
【夜間視力計】による夜間視力も測定され、暗いところ明るい場所から暗い場所に移動した際に、暗さに慣れるまでの時間を測定しました。
私の場合は25秒以上かかり、平均より少しよい程度ですので、今後、夜間の運転の際には今まで以上に注意したいと思いました。
その後、お誕生日の1か月前に、東京都公安委員会から【運転免許証更新のお知らせ】が届き、そのハガキと【高齢者講習修了書】を持参して、東京都庁の第2庁舎2階にある【警視庁新宿運転免許更新センター】に向かいました。
これまでは、府中運転免許試験場で更新してきましたが、出かける都合もあり、初めて新宿センターで更新することにしました。
今年の3月から運転免許証更新手続きは完全予約制になっていますが、高齢者の更新は予約不要となっています。
それでも、混雑を予想して、午前8時30分の開所直後に訪ねました。
入り口では、係員の方が親切に案内されていて、高齢者更新はすぐに窓口に案内してくださいました。
2つ目の初めての経験は、マイナ免許証の取得です。
まず、受付の方は、持参書類の確認の後、【免許証のみ】【マイナ免許証のみ】【免許証とマイナ免許証の両方】のいずれを希望するかを確認されました。
私は、今回は【免許証とマイナ免許証の両方】を選択していましたので、その旨を伝えますと、【マイナ免許証】の交付についてはその内容が詳細に説明されました。
「マイナ免許証はオンライン講習を受けられるなどのメリットがあるところ、高齢者は高齢者講習を受ける必要性からそのメリットがないのですが、いいですか?」と確認されました。
私は、マイナンバーカードを持っていれば、身分証明証・健康保険証・運転免許証といった複数の機能を1枚で確保できるので、希望しますと答えました。
同時に、個別に運転免許証を持っていた方がよい場合もあるので、両方をお願いしますと申しました。
その後、手数料2,950円を納入して、視力検査・書類確認・写真撮影と順調に進み、高齢者講習を受けていますので、これまでのように講習を受ける必要はありませんでした。
高齢者の場合の手数料は、運転免許のみで2,850円、マイナ免許証のみで2,100円です。
写真撮影後、マイナ免許証を申し込んだ人の待機場所で待機しました。
10分程度で免許証が作成され、受付で説明してくださった警察官が記載事項を確認後、免許証情報をマイナンバーカードに読み込ませてくれました。
その間、担当の警察官の方に伺いますと、マイナ免許証の制度が開始されて間もないのでデータはまとめる過程ですが、新宿センターのマイナ免許証の受付担当の実感としては、現時点マイナ免許証を希望される方はまだ少ないそうです。
若い方でマイナ免許証だけを選択したところ、勤務先で運転者として登録する際、普通の免許証が必要となり、改めて発行する必要が生じたとの声があったそうです。
また、レンタカーを借りる際に、マイナ免許証を読み込めない会社も現状ではあることから、普通の免許証を念のために持っておくという方もいたそうです。
また、国際免許証としてはマイナ免許証では海外では現状では読み込めない国がほとんどであることから、マイナ免許証のみにすることには慎重な人もいるとのことです。
今後、もっとマイナ免許証の場合オンライン講習が受けられるメリットや課題を含めてPRする必要があると語ってくださいました。
今回の運転免許証の更新は大変にスムーズで、短時間で終了し、ご丁寧に私の質問にも答えてくださったので、「初めて新宿センターに来ましたが、迅速でご丁寧でどうもありがとうございます」と感謝しますと、「お盆の時期は大行列で、お待たせしてしまったのですよ。今日は本当に順調ですが。」とのことでした。
この日を選んで幸いでした。
さて、2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証の一体化がスタートしていますが、私の場合、マイナンバーカード取得から10年目を迎えて、9月の誕生日までが期限であり、更新が必要であったことから、新しいマイナンバーカードを8月中に取得するタイミングだったことと、運転免許証の更新時期が重なっていたことから、スタート直後にはマイナ免許証の手続きはしないでいました。
そこで、今回の更新のタイミングでマイナ免許証の手続きをしたのです。
更新手続きを終えて、少し時間を置いてからマイナポータルで確認したところ、証明書の欄には、【マイナンバーカード】【健康保険証】と並んで【運転免許証】が格納されていました。
これで、今後はマイナンバーカードあるいは免許証のどちらかを持参していれば運転が可能となります。
今回の免許証の更新で2つの新しい経験をしましたが、いずれにしても、今後も安全運転に努めていきたいとの思いを新たにしました。