【東京2025デフリンピック】のバドミントン大会・団体戦を応援して感じたこと
- 2025/11/23
- 日記・コラム, 訪問記録, 東京都
- デフリンピック, 東京2025デフリンピック, 国際ろう者スポーツ委員会, 京王アリーナTOKYO, バドミントン, 府中市, 調布市, 東京法務局, ウクライナ
【第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025】は、11月15日から26日まで、東京都・福島県・静岡県で開催されていました。
【デフリンピック】は、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD:International Committeeof Sports for the Deaf)が主催し、夏季と冬季それぞれ4年毎に開催されるデフアスリートを対象とした国際総合スポーツ競技大会です。
東京では初めての開催となります。
大会も終盤を迎えて、日本選手団は、11月22日現在、金メダル5個、銀メダル4個、銅メダル14個を獲得しています。
公式ホームページによれば、メダリストは下記の選手の皆様です。
【金メダル】
●陸上:400メートル;山田真樹選手、ハンマー投げ;遠山莉生選手
●バドミントン:女子ダブルス;矢ケ部紋可選手・矢ケ部 真衣選手(→姉妹で獲得した20年ぶりの金メダル)
●水泳:200m自由形;茨隆太郎選手、200m個人メドレー;茨隆太郎選手
【銀メダル】
●バドミントン:男子ダブルス;永石泰寛選手・森本悠生選手
●陸上:ハンマー投;森本真敏選手
●水泳:400m自由形;茨隆太郎選手、50m平泳ぎ;久保南選手
【銅メダル】
●柔道:‐52㎏級;岸野文音選手、‐73㎏級;蒲生和麻選手、‐81㎏級;深澤優斗選手、‐90㎏級;水掫瑞紀選手、‐100㎏級;高橋朋希選手、‐70㎏;衣川暁選手、団体戦;吉良暁生選手・佐藤正樹選手・蒲生和麻選手・深澤優斗選手・水掫瑞紀選手・高橋朋希選手
●陸上:100m;佐々木琢磨選手、ハンマー投;石田考正選手
●卓球:女子ダブルス;山田瑞恵選手・山田萌心選手
●自転車競技:個人ロードレース;藤本六三志選手
●レスリング:グレコローマン130kg;曾我部健選手、プムセ;星野萌選手
●水泳:100m平泳ぎ;串田咲歩選手
さて、私は、26日に閉会式を迎える【東京2025デフリンピック】には、23日現在は、まだ応援にでかけていませんでした。
開閉会式については、チケットが必要で、抽選は既に終了しているとのことですが、一般の競技については事前申し込みは必要なく、どなたでも無料で観戦できるとのことで、競技日程を調べました。
すると、私の自宅からは最も近い会場である、京王線飛田給駅至近の東京スタジアム(味の素スタジアム)に隣接した【京王アリーナTOKYO(武蔵野の森総合スポーツプラザ)】で、21競技のうちの1つである【バトミントン団体戦】が行われているとのことでした。
そこで、すぐに京王線に乗って【京王アリーナTOKYO】まで出向きました。
飛田給駅を降りてアリーナに向かうと、沿道にはデフリンピックの垂れ幕やポスターが歓迎してくれます。
アリーナに到着すると、手首に入場のテープが巻かれるとともに、【ユニバーサルコミュニケーション技術】を紹介したリーフレットが配布されました。
総合窓口に加えて【アクセシブル窓口】があり、そこでは、音声情報を多言語で表示する透明ディスプレイやタブレット端末を使ったご案内のほか、車椅子の貸し出しなど、アクセシビリティに配慮したサポートが提供されています。
三連休の二日目でしたので、乳幼児を連れた家族、高齢者の夫婦、中高生のグループなど、多くの人が応援に来ていて、3階の席はほぼ満員で、私は比較的席に余裕のある4階席で応援しました。
といっても、声を出して応援する人はほとんどいません。
そこで、審判や選手の息や足音が聞こえるような感じがします。
ダブルスの場合は、声を掛け合えない分、お互いの息を合わせるのに苦労があると推察します。
私が応援した午前中の時間帯には、日本チームの出場はありませんでした。
11時過ぎの試合で注目したのは、第2コートの女子シングルスでの中華人民共和国(中国)とホンコン・チャイナの選手の対戦と、第1コートの女子シングルスでのトルコとウクライナの選手の対戦です。
【オリンピズム】の目的は、【オリンピック憲章】によれば、「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、 人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。」とあります。
デフリンピックのバドミントンの競技にも、戦時中のウクライナを含めて、世界各国から多くの国・地域が参加しています。
オリンピックが、スポーツ選手の交流を通じて、まさに世界平和の推進のためにあることを再確認しました。
会場の入り口には、地元の調布市と府中市が応援のブースを設置して、それぞれの市民の応援と市政について広報しています。
府中市のブースには、デフリンピックの選手を応援する小学生がメッセージを書いた応援旗が掲示されています。
市制施行70周年を迎えた調布市も、府中市と共同制作したデフバトミントン選手の魅力を伝える公式YouTubeチャンネルで公開している動画について広報しています。
実は、私が市長をしていた三鷹市は【京王アリーナTOKYO】及び【味の素スタジアム】を運営する(株)東京スタジアムの株主として、府中市、調布市の市長とともに取締役でもあります。
そこで、今回、三鷹市のブースがなかったことに気づいて、少し寂しかったです。
また、法務省東京法務局でもブースを設置して【共生社会】の意義について広報していました。
入口・出口で歓送迎してくださっている方々にお話を伺いましたら、障がい者団体の方ではなく、個人としてボランティア登録をされた方々でした。
ボランティアの皆様に「どうもありがとうございます」とお礼を言って、会場を後にしました。
清原慶子 Official Website
