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【多様な「知」が結集した生涯学習分科会】~2025年のクリスマスイヴの日の熱気~

【多様な「知」が結集した生涯学習分科会】~2025年のクリスマスイヴの日の熱気~

2025年12月24日、私は文部科学省へ向かいました。
この日は、私が分科会長を務める【中央教育審議会第135回生涯学習分科会】が開催されました。
議題は、生涯学習分科会所管事項に関係する令和7年度補正予算案や社会教育の在り方に関する特別部会の審議状況等についての情報共有を行うとともに、意見交換のテーマは、人生100年時代においてどの年代にとっても極めて重要な課題である【リカレント教育の推進】についてです。
今回は、早稲田大学と神戸市を拠点とする【一般社団法人大学都市神戸産官学プラットフォーム】からの貴重な事例報告を踏まえて審議を行いました。

■民・学・産・公・官、そして学生を含む、生涯学習分科会の委員構成の多様性
私が司会を担当して意見交換を進行していて嬉しかったのは、この日もこれまでの会議と同様に、会議室およびオンラインで参加されたほぼ全員の委員から活発な発言があったことです。
本分科会は極めて幅広い分野の第一人者で構成されています。
○アカデミア・教育研究の視点:内田由紀子委員(京大)、萩原なつ子委員(国立女性教育会館)、浜田麻里委員(京都教育大)、牧野篤委員(大正大)、山内祐平委員(東大大学院)、野田文香委員(大学改革支援・学位授与機構)
○地方行政・地域づくりの視点:都竹淳也委員(岐阜県飛騨市長)、伊佐治裕子委員(長野県松本市副市長)、関福生委員(新居浜市)、野津建二委員(島根県教育長)、熱田有紀委員(広島市文化財団)
○産業界・労働界の実践知:小路明善委員(経団連副会長)、金子晃浩委員(連合副会長)、大久保幸夫委員(リクルートワークス研)、塚本恵委員(デジタルソサエティフォーラム)
○専門教育・日本語教育・PTA:大平康喜委員(穴吹学園)、加藤早苗委員(インターカルト)、戸田佐和委員(国際日本語普及協会)、田名部智之委員(全国高P連)
○NPO・居場所づくり・若者の声:古賀桃子委員(ふくおかNPOセンター)、松本理寿輝委員(まちの保育園)、そして現役大学生である東琴乃委員(喜入マナビバプロジェクト)
このように多士済々のメンバーが、それぞれの現場の知見を発揮して意見を発言されるからこそ、議論に厚みが生まれます。

■ 現場の課題と国の施策のリンク
この日の議論は、【早稲田大学コンティニューイング・エデュケーション推進室】室長の守口剛・商学学術員教授と、一般社団法人大学都市神戸産官学プラットフォームの藤岡健事務局長(神戸市企画調整局長)からの報告を受け、国の新しい動きとの強い関連性を確認しつつ、意見交換が深まりました。
早稲田大学の守口教授からは、人生後半の再設計を支援する「Life Redesign College (LRC)」などの取り組み、「人への投資」のエコシステムについて詳しく報告していただきました。
一般社団法人大学都市神戸産官学プラットフォーム藤岡事務局長からは、行政、大学、産業界が一体となり、企業のニーズと大学の教育資源をコーディネーターがマッチングさせることで、外国人材との共生や防災といった地域課題の解決に直結する学びを提供している事例が報告されました。
両者ともに、非常に示唆に富むものでした。
こうした事例を踏まえ、大学が企業や自治体と連携してリカレント教育モデルを作る「産学連携リスキリング・エコシステム」の構築の重要性について、委員の皆様からは、それぞれの現場の実情を踏まえた質問や意見が出されました。

■多様な学びの場の確保の必要性
これまでの分科会でも、高等専修学校におけるDX人材育成や、図書館・公民館を活用した、地域や学校種を超えた連携について、自治体やNPOの委員から具体的な示唆をいただいてきました。
加えて、日本語教育のカリキュラムの質の向上による外国人との共生に向けた基盤整備についても、専門の委員を交えて掘り下げることができました。

■ほぼ全員が対面で参加!
普段、この分科会はオンラインを併用したハイブリッド形式で開催されています。
しかし、この日はご多用の歳末にもかかわらず、ほとんどの委員が会議室に集まってくださいました。
対面での参加者がこれほど多く揃うことは珍しく、皆様のこの分野にかける熱意をひしひしと感じました。
そこで、会議が終了後には、事例報告をしていただいたお2人のゲストの方々も交えて記念撮影を行いました。
審議会でこうした写真を撮ることはめったにないのですが、皆様、喜んで写真に収まってくださり、とても良い記念となりました。
多様な立場の委員の皆様が、多元的な視点で、多様な経験・実践を踏まえた意見交換を通して、「誰もが学び続けられる社会を作りたい」という志は一つであると感じました。
クリスマスの日に、このように多様な知性が結集し、生涯学習のリカレント教育の【現在と未来】について語り合えたことは、大変に有意義であると思います。
分科会長として、この熱気をしっかりと政策の提案と推進につなげていきたいと思います。
ご参加くださった委員の皆様、そして事務局の皆様、傍聴してくださった多くの皆様、本当にありがとうございます。

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