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ノーベル物理学賞受賞者梶田隆章先生の「ニュートリノの不思議な世界」を傾聴しました。

ノーベル物理学賞受賞者梶田隆章先生の「ニュートリノの不思議な世界」を傾聴しました。

東京大学安田講堂で開催の東京カレッジ講演会で、2015年ノーベル物理学賞受賞者、東京大学卓越教授・特別栄誉教授梶田隆章先生による「ニュートリノの不思議な世界」を傾聴しました。
梶田先生が、岐阜県のスーパーカミオカンデでの観測から理論値とデータとを比較し、ニュートリノ振動を発見したという経緯に感銘を受けました。

梶田教授は、理論値と観測データが異なった時に、観測に誤りがないことを確認するとともに、その差がなぜ生じたかを考察して、素粒子であるニュートリノの振動と質量があることを発見したとのことです。
スーパーカミオカンデの観測装置が獲得した科学的データが、新発見をもたらしたのです。

梶田教授は講演の後、壇上で4人の大学生と対話しました。
そのうちの4年生の女子学生が「自分は研究者志望だが母親にもなりたいとの思いがあり、葛藤しているので助言を」と質問すると、「女性の研究と家庭の両立は世界標準なので、研究者になることを諦めないで」と回答していました。
また、会場から、私の隣の席で講演を聞いていた中学2年の女子生徒が、ブラックホールのことなど、いろいろ知的好奇心があるけれど、考える能力が伴わない悩みを訊ねると、「難しくてわからなくなっても、どんな時も、自分が面白さを感じたその事を忘れないで」と回答していました。

会場には、小学5年生の男子児童もいて、閉会後、私から梶田先生に、隣席の女子中学生と小学生に握手をしてあげてくださいとお願いしたところ、梶田先生は笑顔で2人としっかり握手してくださいました。
お願いした私自身は、握手を遠慮してしまい残念でした。

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東京大学安田講堂

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