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小平市職員自主研究グループK-upで講師をつとめました

小平市職員自主研究グループK-upで講師をつとめました

先日、小平市職員自主研究グループK-upの第27回勉強会で、「今、創造的自治体経営を考えるいくつかの視点・論点」と題して講師をつとめました。
時間は、参加者の皆さんの終業後の平日の午後7時から9時までの2時間で、場所は小平市中央公民館でした。
会場参加者30名、オンライン参加者13名でした。

開会前に小平市の小林洋子市長がわざわざご挨拶に来てくださり、公務前に冒頭の私の話を聞いてくださり恐縮しました。
テーマは幹事の皆様のご依頼で決めるとともに、特に参加者のグループ討議を行いたいとの要望をいただいて、意気に感じてお引き受けしたものです。
当日の構成は、幹事の方の意向を反映して以下のようにしました。
0.自己紹介と講話の趣旨・民学産公官の協働の意義を認識する
1.長引くコロナ禍で影響をうける地域コミュニティの維持・創生について考える
【グループ討議① コミュニティ創生とDX化】
2.4月の「こども基本法」の施行によって求められるこども政策の方向性
【グループ討議② こどもの意見表明の機会保障の在り方】
3.創造的自治体経営とは何かを考える
4.参加者との質疑応答・参加者の意見発表
5.まとめ 
 
コミュニティ関係及びこどもの意見表明の保障について、三鷹市の事例を紹介しましたが、それは私が市長在任中のものであることをお断りしました。
加えて、なるべく東京都の市区の事例を含めて、他の自治体の事例を紹介しました。
そして、最後に幹事の方が各グループでの討議内容の発表をコーディネートしてくださいましたが、2つのテーマに関するグループ討議は、大変に盛り上がったことがわかり、とても嬉しかったです。

たとえば、地域コミュニティのDX化については、高齢者をはじめとするデジタル・ディバイドへの留意を提起する人もいましたし、高齢者でもスマートフォン所有者は増えているので、使い勝手を身につける機会を提供することでその暮らしでの活用を保障する必要性を語る意見もありました。
地域コミュニティのDX化については、誰一人取り残さない方向性を共有できました。
こどもの意見表明機会の保障については、こどもたちが自分の意見を言いやすいようにするファシリテーターの必要性、大人による機会だけでなくこどもたち自身による運営への期待、こどもたちの意見を聴きとるだけでなく反映の在り方、反映しない場合の示し方など、重要な視点が話し合われていました。

私の情報提供を踏まえて、 各テーマについてのわずか10分から15分の短時間でのグループ討議でしたが、小平市だけでなく、八王子市・多摩市・渋谷区・三鷹市などの自治体職員、市議会議員、自治体職員対象の研修所職員、自治体関係出版社の社員、教員、大学生という多様な参加者同士による語り合いによって、各テーマに関する多角的な視点・論点が提起され共有されたことをしっかりと受け止めました。

最後の集合写真の時に、幹事の方が、「小平市の名物といえばブルーベリーです。みなさん、はいチーズではなく、はいブルーベリーと言ってください。笑顔になりますよ。そういえば、今日、清原さんはブルーベリー色のスーツを着て来てくださいましたね。」と言われました。
小平市に伺うのでブルーベリー色のスーツを選んだ私の気持ちを、さりげなくわかって紹介してくださったことにも感激しました。
実は、小平市と三鷹市はかねて私が三鷹市長に就任して間もなくまでの数年間、職員の人事交流をしていました。
当日は、三鷹市の職員として働いた経験を持ち、現在は小平市の幹部職員になっている2人の方がわざわざ参加してくださり、久しぶりに会うことができました。
幹部として忙しい中、わざわざ会いに来てくださり、勉強会に参加していただいたご厚情に感激しました。

また、後日、参加者の1人から、私が今回多くの政策課題から選んだ2件は、ちょうど現在取り組んでいる課題であり、身につまされながらもとても役立ったとのご連絡をいただき、うれしく思いました。
私は市民のときから、市長在職中はなおさらに、そして市長退任後の今もなお、自治体職員は住民のために働く「人財(たからびと)」であってほしいと思ってきました。
そのために役立つ勉強や研修の機会についてはこれからも積極的に協力していきたいと思います。

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