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地域子どもクラブの茶道教室で小学生と地域ケアネットの高齢者が交流しました

地域子どもクラブの茶道教室で小学生と地域ケアネットの高齢者が交流しました

ある土曜日の午前中、鷹南学園三鷹市立東台小学校の地域子どもクラブ「くすのきっず」と、地域ケアネットワーク新川・中原(ケアネットしんなか)の連携による「茶道教室」が開催されました。
この茶道教室は、この間、くすのきっずでは年に一度開催されている事業の1つです。
そして、ケアネットしんなかでは、主として新川中原コミュニティセンターで主として高齢者向けの月例サロンや、委員会や研修会を開催していますが、コロナ禍を経て、コミュニティセンター以外の他の場所へと活動拠点を拡充する「散らばった居場所事業」を検討しています。
そこで、他の地域活動組織と連携して可能性を広げようとする中で、ケアネット副代表の小田切さんが活動している地域子どもクラブ「くすのきっず」との連携が検討され、実践されてきました。
たとえば、月例サロンにおいて、くすのきっずのこどもたちによるハワイアンダンスの披露などが行われてきました。
そして、今回は新しい取組みとして、こどもたちの茶道教室に、ケアネットが募集した高齢者に参加していただき、こどもたちがたてたお茶を飲んで交流していただく機会をつくったのです。
ケアネットの畑谷代表が他の用務のために参加できなかったため、私が副代表としてくすのきっずの運営に参加されている同じく副代表の小田切さんがとご一緒に、は当日の運営を担当しました。

まずは、こどもたちが平井寳先生のご指導により、茶道について学び、お茶のたて方を練習しました。
平井先生は掛け軸を持参され、床の間ではなく壁に置いて、茶道のお話をされました。お道具も持参され、こどもたち1人にそれぞれお茶碗と茶せんを配ってくださいました。
ケアネットの参加者には、小学校に来るとすぐに手洗いをしていただき、少しの間待機してもらいました。
こどもたちの学びが終わった頃に、ケアネットの参加者と部屋に入り、こどもたちと平井先生やスタッフの皆様にご挨拶をしました。
茶道教室には2年生から6年生まで28名のこどもたちが参加していました。
ケアネットの参加者は20数名でした。

席について、まずは、お菓子をいただいて待っている間、こどもたちはとても姿勢をよく座っていて、お茶のたて方も初めてとは思えないほど落ち着いています。
そして、ケアネットの参加者1人ひとりに丁寧にお茶を運んで、きちんとご挨拶をしてくれました。
高齢者の人数の方が少し少なかったので、2服目をいただくことができた参加者は大喜びでした。
全員がお茶をいただいた後、声を揃えて、「結構なお点前でした」とこどもたちにお礼を言いました。
今日のお茶会は、短時間で、小学生とは会釈や「結構なお点前でした」という言葉以外の直接の会話はできませんでした。
けれども、同じ場所で、お茶を通しての交流は、多くの言葉による会話を必要としない、まなざしと表情と身振りによる対話のひと時でした。
平井先生は、「今日、皆さんが経験したのが『一期一会』なんですよ」と説明されました。

控室に戻って参加者の皆様に感想を伺い、アンケートにも応えていただきますと、「本当に充実した時間でした」「こどもたちの立てたお茶は本当においしかったです」「またこのような機会に参加したいです」という感動のお声が多く寄せられました。
その後、改めて茶道教室の部屋に伺い、こどもたちが帰る時に、1人ひとりに感謝の気持ちを伝えて見送りました。
そして、くすのきっずの皆様に参加者の感想をお伝えして、「ぜひ、来年度もこの事業を協働して行うことができたらありがたい」と申しました。
すると、くすのきっずの中村代表が答礼のご挨拶の中で、「年に一度の恒例の事業ですが、皆様の感想を伺って、来年度もご一緒にできるようにしたい」と言ってくださいました。
私はこの日、くすのきっずの茶道教室とケアネットしんなかの連携によって、地域におけるさりげなくなにげないカタチでの有意義な「多世代交流」の取組みが生まれたのではないか、新しい取組みの萌芽が生まれたのではないかと思いました。

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