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第一生命ホールディングスの渡邉光一郎会長を訪問しました。

第一生命ホールディングスの渡邉光一郎会長を訪問しました。

私が委員を務めている文部科学省「中央教育審議会」の会長をされている第一生命ホールディングスの渡邉光一郎会長を訪問しました。

第一生命の本館は、第二次世界大戦後、連合国最高司令本部(General Headquarters GHQ)の最高司令官、マッカーサー陸軍元帥の執務室として使用された社長室、会議室として使われた応接室などがマッカーサー記念室として保存されており、特別に案内していただきました。
マッカーサー最高司令官が使用した執務室には当時の窓ガラス、じゅうたん、机や革の椅子が保存されています。

即断即決の人であったと言われるマッカーサーの机には引き出しがありませんでした。
マッカーサーがこの机と椅子で過ごしたとされる、休みなしの濃密な年月に想いを馳せながら、その机と椅子の前で渡邉会長と写真を撮りました。

渡邉会長は、2010年4月に、第一生命相互会社を、社長として株式会社に移行しました。
移行には、複雑多様な手続きの業務がありました。たとえば、当時の顧客800万人(現在は1,000万人)の顧客全員に連絡をして、株式か現金かを選択していただいたり、手続きに必要な金融機関の口座を届け出ていただく手続き、証券会社・信託会社との必要な協議などを円滑に進められ、4月1日に上場の鐘を鳴らしました。

相互会社から株式会社への移行は、保険業の国際化を図り、会社を持続可能にする方向での決断でした。
その会社の決断を支えたのは、創業者矢野恒太さんから継承されている会社の理念である「最大たるよりも最良たれ」という言葉でした。
渡邉さんは、
「『最大化』を目指すということは、規模や売上などの相対的な『量的指標』を目指すことであり、『最良』が目指すのは、時代の変化や顧客ニーズの変化に対応したサービスや経営の質的向上を目指すことであり、言わば『絶対的価値』を求める『クオリティ・ジャーニー(品質向上への道のり)』に旅立つということです」と語ります。
私は、この考え方は現代の企業経営だけでなく、自治体経営にも、大学等の経営にも共通することではないかと受け止めました。

そして、創業者矢野恒太さんは「保険事業とは社会事業である」と、当時の死因の第一位であった結核予防を図るために、研究所を開設し、「八国山」という裏山がある場所に「保生園」というサナトリウム(病院)を設立し国に寄付したということです。
ちなみに、この病院が宮崎駿監督のアニメーション映画『となりのトトロ』の主人公のサツキとメイの母が入院していた「七国山病院」のモデルかもしれないと言われています。
また、渡邉会長は経済団体連合会(経団連)の副会長をおつとめであり、経済界と教育の関係の密接さを痛感されています。

「society5.0」を含めて社会経済状況が激動しているとともに、コロナ禍だからこそ、児童・生徒・学生、学ぼうとする人を「誰一人として取り残さない」という「SDGs(持続可能な開発目標)」の理念を噛み締めながら、その実現を目指したいとの想いを共有しました。
そして、「新しい時代の教育」を考えるとき、GIGAスクール構想やデジタル教科書などのデジタル化を重要な基盤として位置付けた全国津々浦々の格差ない条件整備が必要であること、その基盤を活用した授業や教育が実現するための教師の活躍を保障する仕組みづくりが必要であること、経済界と学術や教育界の情報共有や課題解決過程における連携の重要性などについて対話しました。

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